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WSJ
アップルの動画サービス、競争相手にならず
ネットフリックスやアマゾンに比べて低料金もコンテンツが限定
2019 年 9 月 12 日 15:49 JST
――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 アップルは、新しい動画ストリーミングサービス「TV+(テレビプラス)」を低価格で提供するという、らしくない動きに出ている。実のところ、選択肢がほとんどないのだ。
同社は10日、主に今年の新デバイスを披露するためのイベントで、TV+の料金と開始日についても発表した。11月1日に月額4.99ドル(約540円)でスタートする。ただし、9月11日以降にiPhone(アイフォーン)、iPad(アイパッド)、アップルTV、Mac(マック)、iPod Touch(アイポッドタッチ)を購入した人は1年間無料でサービスを利用できる。

 これは、ネットフリックスの最安プランを約44%下回る。また、やはり思い切った料金設定で注目を集めた、11月に開始予定の動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の料金と比べても約29%安い。しかし、実際のところ、これらサービスとは比較にならない。ネットフリックスやHulu(フールー)、アマゾン・ドット・コムなどのストリーミングサービスは、独自制作のコンテンツのほか、ハリウッド制作の幅広いテレビ番組や映画を扱っている。ディズニーは「スター・ウォーズ」やマーベル作品など、業界で最も強力なコンテンツの一部を持っている。
それに引き換えアップルのサービスはオリジナル作品に限定される。その一部は11月のサービス開始に合わせて配信される。映画「アクアマン」で主演を務めたジェイソン・モモアが主役のSFシリーズ「SEE 暗闇の世界(原題:SEE)」や、リース・ウィザースプーンとジェニファー・アニストンが主演の連続ドラマだ。それ以外の作品はもっと後に配信される。確かにアップルは出費を惜しんでいない。ウォール・ストリート・ジャーナルの調べでは、「SEE」の1話の制作費は約1500万ドル(約16億2000万円)だ。しかし、アップルはストリーミングで大きく出遅れている上、質が不明の限定されたサービスに高額な料金を請求するのはこれまでも無理があった。