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ヴェリタス

3月03日日経ヴェリタス
・分断の先に 行き場失うマネー
中国による広域経済圏構想「一帯一路」沿線諸国への対外直接投資は2017年、
前年比32%増の201億ドル(約2兆2000億円)と過去最大に達した。
中国は「紅い経済圏」を構築すれば、世界の国内総生産(GDP)の4割を超える陣営となる。これは東西冷戦下の東側陣営の同2割弱に比べ、
格段に大きい

・分断の先に 行き場失うマネー
米国は「中国マネー包囲網」を張り巡らす。
昨年8月、外国企業による米国向け投資を審査する、対米外国投資委員会(CFIUS)の権限を強化。中国関連の投資に目を光らせる。マネーは委縮し、中国企業による17年の対米投資は62%減少。米国は、自国の富の還流にも力を注ぐ。トランプ米政権による大規模減税はかつてない規模の企業マネーの還流もたらし、株主還元通じて投資家に富をもたらした

・分断の先に 行き場失うマネー
こうした様子からは、米中の二大経済圏にマネーが閉じもめられる様子が浮かぶ。
「米中の覇権争いは長期化し、世界に分断をもたらすリスクをはらむ」。

・分断の先に 行き場失うマネー
今、米中対立が生む「分断の芽」は世界に拡散されている。
グローバル化で経済格差が広がった結果、世界各地で「反グローバル」「保護主義」のマグマがたまる。市場や通貨の統合でグローバル化を主導してきた欧州連合(EU)では、イタリアなどポピュリズム政権が台頭。反グローバルの波が押し寄せる。

・分断の先に 行き場失うマネー
世界の投資家も警戒強める。
「ポピュリズム政権の下では構造改革が遅れて成長力が低下する」とも。資本や人材の自由な移動が制限されれば、貿易や投資が停滞し、技術革新の芽も摘みかねない。「分断は比効率化を生み、経済成長を停滞させる」と。

・分断の先に 行き場失うマネー
マネーはどこに向かうのか・
「短期的には米国に資金が向かうのではないか」との声も。
世界の分断がもたらすリスクシナリオ分析し、経済や市場への影響探る。

・分断の先に 対峙する米中2大経済圏
中国はアジアやアフリカから北極圏にまで「紅(あか)い経済圏」の拡大を急いでいる。一方、米国は自国へと富を還流させ、中国マネー流入を阻む高い壁を築く。
対峙する二大経済圏で分断されたマネーは効率性を失い、いずれ経済の停滞を招く恐れがある