ここから本文です
ゼロから始める株式投資

ゼロから始める株式投資の掲示板

  • 48
  • 0
  • 2022/01/29 10:17
  • rss

掲示板のコメントはすべて投稿者の個人的な判断を表すものであり、
当社が投資の勧誘を目的としているものではありません。

  • 2022-01-29 03:45
    見通し
    株式明日の戦略ー反発も週間では大幅下落、日米グロース企業の決算発表が待ち受ける

     28日の日経平均は4日ぶり大幅反発。終値は547円高の26717円。米国株は下落したが、ダウ平均の下げが小幅にとどまったことから、前日大幅安の反動で寄り付きから大幅高。前場では26600円台まで上昇した後、26200円台まで水準を切り下げ、そこから上げ幅を500円超に広げて26700円台に乗せるなど、水準が定まらなかった。しかし、幅広い銘柄が上昇する中、後場に入ると高値圏で値動きが落ち着いた。終盤にかけても波乱はなく、終値でも500円を超える上昇。マザーズ指数はプラス圏とマイナス圏を行き来するなどやや見劣りしたが、プラスを確保して終えた。

     FOMCが株安を止めるイベントにならなかったことで、マーケットが動揺している。市場は利上げに関して、0.25%が4回(3、6、9、12月)くらいの織り込みは進んでいたと思われる。1月FOMCでこれに沿った見通しが示されていれば、アク抜け感が出てきても良かったはず。しかし、声明で3月利上げは示唆されたものの、パウエル議長は先々の点は明確にはしなかった。こうなると市場は、3月が0.25%になるのか0.5%になるのかで気を揉むことになる。そして2回目が6月ではなく5月なのかというところでも気を揉むことになる。4月末から5月にかけては国内で3月決算企業の本決算が多く出てくる。インフレへの警戒が根強い状況が続く中では企業のガイダンスも保守的となりやすい。こういった点を踏まえると、株式市場は5月辺りまでは不安定な地合いが続くかもしれない。

     米国株も足元のような派手な値動きがいつまでも続くわけではないだろうが、下げ基調に歯止めがかかったとしても、すぐに高値を奪還することは期待しづらくなった。しばらくは、金利上昇に耐えうる景気敏感系の銘柄の方が選好されやすく、グロース株は時々リバウンドしながら、過熱感を削ぐための日柄調整が続きそう。また、ここまで相場が不安定になると、昨年人気になった半導体株や海運株は需給の悪化が懸念される。手垢のついてないものが好まれることになるだろうから、新味のあるテーマが出てきた際には、そこには資金が集中しやすくなる可能性がある。


    【来週の見通し】
     乱高下が続くか。月替わりとなり、週末の2月4日には米国の1月雇用統計が控えている。1月FOMCで株安に歯止めがかからなかったことから、そのすぐ後に出てくる雇用指標を前にしては、リスク回避姿勢が強まるだろう。また、アルファベット(2/1)、メタ(2/2)、アマゾン(2/3)と、米国の大型グロース株の決算が相次いで発表される予定。足元でグロース株に強い向かい風が吹く中、これらの決算反応が弱かった場合には、もう一段リスクオフの様相が強まる展開も否定できない。国内でも決算発表ラッシュとなり、レーザーテック(1/31)やソニーG(2/2)など、主力グロース株の決算が多く予定されている。2月2日にはOPECプラス会合があり、原油価格の動向にも注意を払う必要がある。値幅の調整はかなり進んでおり、グロース株の決算なども買いを呼び込む材料となる可能性はある。ただ、上げにしても下げにしても値幅は大きくなりそう。投資家心理は急速に悪化しており、大きな動きがあるとすれば下になるだろう。

  • 2022-01-28 04:10
    見通し
    株式明日の戦略−FOMCが売り材料となり大幅安、下げ止まり感はまだない

     27日の日経平均は大幅に3日続落。終値は841円安の26170円。米国株はFOMC後のパウエル議長会見を受けて失速して終えたが、これはネガティブ視されず、寄り付きから3桁の上昇。ただ、威勢が良かったのは最初だけで、すぐにマイナス転換。ほどなく直近安値を割り込み、下げ幅を広げた。アジア株安や米株先物の下落も売りを誘い、前引けの時点で700円近い下落。FOMCを通過した後に米長期金利が上昇したことから、グロース株が下げを主導した。後場も反転材料に乏しい中、下げ基調が継続。26000円を割り込むかというところでは踏みとどまったが、戻りは限定的。安いところでは967円安まであり、終値では800円を超える下落となった。マザーズ指数も後場一段安となり、6.6%安と厳しい下げとなった。

     東証1部の売買代金は概算で3兆8200億円と商いは高水準。業種別では保険と鉱業がプラスで、銀行が小幅な下落。一方、サービス、精密機器、電気機器などが大幅安となった。1Qの好業績が確認できたSHOEIが大幅上昇。反面、3Q決算を発表した日本電産は、増益着地や株主還元強化を受けて上昇して始まったものの、買いが続かず失速し、6%を超える下落となった。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり87/値下がり2067と値下がり銘柄が2000を超えた。上方修正を発表したファナックが上昇。地合いが悪く1.1%高にとどまったが、7%近く上昇する場面もあった。原油高を背景にINPEXがプラスを確保。第一生命やT&Dなど保険株には、米長期金利の上昇を好感した買いが入った。上方修正を発表した総医研HDが急伸。プレシジョン・システム・サイエンスがPCR検査関連のリリースを材料に大幅高となった。

     一方、ソフトバンクGが9.0%安、レーザーテックが8.0%安、ソニーGが6.7%安と、主力のグロース株が壊滅状態。新興グロース株への警戒が強まり、弁護士ドットコムが決算発表を前にストップ安となったほか、メルカリがマザーズの象徴として9.1%安と売り込まれた。下方修正を発表した富士通ゼネラルが大幅安。1Q大幅増益も市場の期待に届かなかったサイバーエージェントが急落した。第2四半期報告書が提出できず上場廃止の見込みとなったグレイステクノロジーは50.8%安(ストップ安)となった。

     日経平均は841円安。「よく下げましたね」とあきらめの感想しかない。今回のFOMCがタカ派色の強いものになることは当然予測がついており、それを踏まえて米国株も先んじて調整しているものと思われた。今回のFOMCで目新しい悪材料は出てこなかったように思えるが、弱気に傾いた米国株の反転材料にはならなかった。直近で日銀の緩和的な姿勢を確認したばかりの日本株はラストリゾートになってもおかしくないところだが、他国の金融政策に強い売り反応を示した。26000円割れは回避したが、強い押し目買いは入っておらず、下げ止まった雰囲気はない。

     国内ではこれから決算を多く消化するという時期にやっかいな動きが出てきたが、あす以降は中小型株の決算に対する反応に注目しておきたい。大型株はしばらくは米株動向に振らされる可能性が高く、きょうのファナックのように自身の決算は良くて初動で強く買われても、その後に全体の地合いの影響を大きく受けるといったことが起こり得る。中小型株はそういった影響が限定的と考えられる。地合いが悪い中でも決算内容の良い中小型株に素直に買いが入るようなら、全体も徐々に業績を吟味しつつ落ち着きを取り戻してくるだろう。一方、内容が良くても利益確定売りが優勢となるようだと、とにかくリスク資産から離れる行動が全方位的に発生しやすい。

     米国では本日、10-12月期GDP速報値や12月耐久財受注が発表予定で、これらが米長期金利の動意材料となるかが注目される。また、アップルが決算を発表予定で、その内容は国内電子部品株に大きな影響を及ぼすことになるだろう。米株先物が弱かったため、今晩の米国株が大きめの下げになったとしても、ある程度は織り込み済みと思われる。ただ、来週にはアルファベットやメタ、アマゾンなど米主力グロース株の決算が控えている。反発局面を迎えるにしても、これらの内容を見極めてからになりそうだ。

  • 2022-01-27 03:53
    見通し
    株式明日の戦略ー27000円台は死守するも昨年来安値を更新、FOMCで株安は止まるか

     26日の日経平均は続落。終値は120円安の27011円。小安く始まり前日終値近辺でもみ合った後、ハイテク株安を嫌気して下げ幅を拡大。節目の27000円を下回り、26800円台に突入して取引時間中の昨年来安値を更新した。安値更新直後には売りが一巡し、前引けでは27000円台を回復。後場はしばらく値を戻す動きが続き、一時プラス圏に浮上した。しかし、戻したところでは売り直され、再び下げ幅を3桁に拡大。27000円近辺では踏みとどまり節目は上回って終えたものの、終値でも昨年来安値を更新した。マザーズ指数が1%高と、全体がさえない中で強い動きを見せた。

     東証1部の売買代金は概算で2兆6600億円。業種別ではその他製品や精密機器、保険などが上昇した一方、石油・石炭やパルプ・紙、繊維などが下落している。過年度決算などを訂正した件について、東証に改善報告書を提出したと発表したEduLabが急騰。反面、1Qが大幅な減益となったマクアケがストップ安となった。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり917/値下がり1160。任天堂が4.4%高と大幅上昇。証券会社のリポートが材料となっており、コーエーテクモやコナミなども同様に強い動きを見せた。インド子会社の株価上昇を手がかりにスズキが急伸。決算を発表したディスコは初動こそおとなしかったものの、じわじわと買いが入って3%を超える上昇となった。ほか、通期の下方修正で悪材料出尽くし感が強まったKeePer技研や、提供サービスが国税庁に採用されたことを発表したエーアイが買いを集めた。

     一方、決算発表を前に売りが続いた日本電産が3.2%安。ファナックが3.3%安と、こちらも決算発表を前に強い売りに押された。ライバル企業のコロナ治療薬進展に関するニュースが嫌気された塩野義製薬が5%を超える下落。直近で強かったKDDIが軟調となった。9%超下落した出光興産は、ベトナム製油所の財政難に関するニュースが警戒されたもよう。ゲンキードラッグや日置電機が決算を材料に急落した。

     日経平均は続落。連日で取引時間中に27000円を割り込んだが、終値ではこれを上回った。年初来安値更新は残念だが、FOMCを前に底が抜けるような状況となることは回避できた。あすは1月FOMCの結果を消化する。米国株は月初こそ強い買いが入ったが、失速すると押し目らしい押し目を作ることなく、ここまで下げが続いた。ダウ平均は1月5日に36952ドルまで上昇した後、1月24日には33150ドルまで下落している。FOMCが米国株安を食い止めるイベントとなるかが大きく注目される。

     株価の調整が進む中で、年4回の利上げの可能性などの織り込みは進んでいると思われる。タカ派色を強めてきたFRBがここでハト派に戻るとは考えづらく、米株が買われるとすればその理由は、「警戒していたほどタカ派ではなかった」「事前の想定並みの内容だった」ということになると思われる。ここまでの米国株の下げの度合いからすると、ダウ平均が500ドル超上昇するくらいの動きが出てこないと、底打ちとは受け止められないかもしれない。また、買い反応であった場合でも、グロース株が強く買われる形で切り返すのか、それともグロースは案外でバリューが強く買われる形となるのかでは、その先の物色も大きく変わってくる。株式だけでなく、債券、為替、商品市場などにも注意を払っておきたい。米長期金利は低下してほしいが、基本的には株以外は落ち着いた反応であることが望ましい。

     ダウ平均は安値圏で長い下ヒゲをつけた陽線が2本並んでおり、ここで鋭角的に切り返すようなら、強烈なリバウンド相場に突入する可能性がある。一方、米国株が売り反応となってしまうだと、あすの日本株はかなり冷え込むと思われる。ただ、FOMCを通過した後には日米で企業決算が多く控えており、ここからしばらく忙しい状況が続く。決算前に期待が高まっていない分、内容が良好なものの株価反応は強くなりやすい。しっかりとFOMCの内容を見極めつつ、トレードチャンスを探っていきたい局面だ

  • 明日の戦略-27000円台は死守するも昨年来安値を更新、FOMCで株安は止まるか
    16:02 配信
    トレーダーズ・ウェブ

     26日の日経平均は続落。終値は120円安の27011円。小安く始まり前日終値近辺でもみ合った後、ハイテク株安を嫌気して下げ幅を拡大。節目の27000円を下回り、26800円台に突入して取引時間中の昨年来安値を更新した。安値更新直後には売りが一巡し、前引けでは27000円台を回復。後場はしばらく値を戻す動きが続き、一時プラス圏に浮上した。しかし、戻したところでは売り直され、再び下げ幅を3桁に拡大。27000円近辺では踏みとどまり節目は上回って終えたものの、終値でも昨年来安値を更新した。マザーズ指数が1%高と、全体がさえない中で強い動きを見せた。

     東証1部の売買代金は概算で2兆6600億円。業種別ではその他製品や精密機器、保険などが上昇した一方、石油・石炭やパルプ・紙、繊維などが下落している。過年度決算などを訂正した件について、東証に改善報告書を提出したと発表したEduLabが急騰。反面、1Qが大幅な減益となったマクアケがストップ安となった。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり917/値下がり1160。任天堂が4.4%高と大幅上昇。証券会社のリポートが材料となっており、コーエーテクモやコナミなども同様に強い動きを見せた。インド子会社の株価上昇を手がかりにスズキが急伸。決算を発表したディスコは初動こそおとなしかったものの、じわじわと買いが入って3%を超える上昇となった。ほか、通期の下方修正で悪材料出尽くし感が強まったKeePer技研や、提供サービスが国税庁に採用されたことを発表したエーアイが買いを集めた。

     一方、決算発表を前に売りが続いた日本電産が3.2%安。ファナックが3.3%安と、こちらも決算発表を前に強い売りに押された。ライバル企業のコロナ治療薬進展に関するニュースが嫌気された塩野義製薬が5%を超える下落。直近で強かったKDDIが軟調となった。9%超下落した出光興産は、ベトナム製油所の財政難に関するニュースが警戒されたもよう。ゲンキードラッグや日置電機が決算を材料に急落した。

     日経平均は続落。連日で取引時間中に27000円を割り込んだが、終値ではこれを上回った。年初来安値更新は残念だが、FOMCを前に底が抜けるような状況となることは回避できた。あすは1月FOMCの結果を消化する。米国株は月初こそ強い買いが入ったが、失速すると押し目らしい押し目を作ることなく、ここまで下げが続いた。ダウ平均は1月5日に36952ドルまで上昇した後、1月24日には33150ドルまで下落している。FOMCが米国株安を食い止めるイベントとなるかが大きく注目される。

     株価の調整が進む中で、年4回の利上げの可能性などの織り込みは進んでいると思われる。タカ派色を強めてきたFRBがここでハト派に戻るとは考えづらく、米株が買われるとすればその理由は、「警戒していたほどタカ派ではなかった」「事前の想定並みの内容だった」ということになると思われる。ここまでの米国株の下げの度合いからすると、ダウ平均が500ドル超上昇するくらいの動きが出てこないと、底打ちとは受け止められないかもしれない。また、買い反応であった場合でも、グロース株が強く買われる形で切り返すのか、それともグロースは案外でバリューが強く買われる形となるのかでは、その先の物色も大きく変わってくる。株式だけでなく、債券、為替、商品市場などにも注意を払っておきたい。米長期金利は低下してほしいが、基本的には株以外は落ち着いた反応であることが望ましい。

     ダウ平均は安値圏で長い下ヒゲをつけた陽線が2本並んでおり、ここで鋭角的に切り返すようなら、強烈なリバウンド相場に突入する可能性がある。一方、米国株が売り反応となってしまうだと、あすの日本株はかなり冷え込むと思われる。ただ、FOMCを通過した後には日米で企業決算が多く控えており、ここからしばらく忙しい状況が続く。決算前に期待が高まっていない分、内容が良好なものの株価反応は強くなりやすい。しっかりとFOMCの内容を見極めつつ、トレードチャンスを探っていきたい局面だ。

  • 2022-01-26 03:55
    見通し
    株式明日の戦略−大幅安で直近安値を下回る、27000円割れでアク抜けなるか

     25日の日経平均は大幅反落。終値は457円安の27131円。米国株は3指数そろってプラスで終了。しかし、地政学リスクの高まりなどもあり、取引時間中にはダウ平均が4桁の下落となる場面があった。米国株の不安定な動きが警戒されて100円超下げて始まると、寄り付き直後を高値に下げ幅を広げる展開。直近の安値が控える27200円近辺でいったん売りが止まったものの、持ちこたえられず下に振れると、前場では27000円近辺まで水準を切り下げた。後場はしばらく下値模索が続き、一時は700円近い下落。26800円台に突入し、終値ベースの昨年来安値(26954円)を下回った。ただ、そこでは押し目を拾う動きが出てきて、終盤にかけては下げ幅を縮小。終値では27000円を大きく上回り、終値ベースでの昨年来安値更新は回避した。マザーズ指数が終日弱く、4.8%安と大きな下落となった。

     東証1部の売買代金は概算で3兆1500億円。業種別では電気・ガスと食料品の2業種がプラスで、石油・石炭が小幅な下げにとどまった。一方、海運が6%を超える下げとなったほか、サービスやその他金融などが大きく売られた。12月度の好調な月次が確認できたナレッジスイートが大幅高。反面、永守会長が現社長に失望しているとの報道が流れた日本電産が、決算発表をあすに控える中で大幅安となった。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり290/値下がり1832。リスクオフの様相が強まる中でディフェンシブ色の強い銘柄が好まれており、KDDI、NTT、SBなど通信株が上昇。東電HDや中部電力など電力株にも資金が向かった。ゼネテックがリリースを材料に急伸。通期の利益見通しを引き上げた共立印刷が騰勢を強めた。ウクライナを巡る地政学リスクの高まりを受けて、防衛関連の細谷火工が大幅高。ただ、同様の理由で買いを集める場面もあった石川製作所は終盤に崩れて大幅安で終えており、幕間つなぎ的な物色といった印象も強かった。

     一方、ソフトバンクGが5%を超える下落となり、昨年来安値を更新。傘下の証券事業におけるポイント付与条件を見直すと報じられた楽天Gが7%を超える下落となった。川崎汽船、商船三井、日本郵船の海運大手3社が5〜6%台の下落率。リクルートやエムスリーなどグロース系の銘柄も大きめの下げとなった。地合いが悪い中、PCAやインソースは決算が売りを誘う材料となって急落。3Q決算発表の延期を発表した日本M&Aセンターが値を崩した。

     日経平均は大幅安。直近3日間で恐る恐るながら下げ止まり感を出してきたものの、底打ちへの淡い期待をあざ笑うかのように、強めの売りが出てきた。直近安値を下回り、27000円を割り込む場面があったことはネガティブ。ただ、下値では買いも入っており、安値からは幾分戻して終えた。底割れしたとまでは言えない状況で、27000円割れでアク抜け感が出てくる展開に期待したい。今晩の米国株もFOMCの結果発表を前に不安定な地合いが想定される。そしてあすの日本株もそんな米国株におつきあいするしかない状況。再度の27000円割れは仕方ないとしても、今日の安値26890円を下回ることなく推移できるかがあすの注目点となる。

  • 2022-01-25 03:55
    見通し
    株式明日の戦略−安値圏で陽線が3本並ぶ、5日線突破なら戻り加速も

     24日の日経平均は反発。終値は66円高の27588円。先週末の米国株が大幅安となったことを受けて、寄り付きから200円を超える下落。ほどなく下げ幅を300円超に広げた。しかし、グロース株に下げ止まり感が出てきたことから、指数は27200円台で売りが一巡。前場ではじわじわと値を戻した。後場に入るとレーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテストなど大型半導体株が水準を切り上げてきたことで、値下がりから値上がりに転じる銘柄が増加。指数もプラス圏に浮上した。終盤には上げ幅を3桁に広げる場面もあり、終値でもプラスを確保した。前場で3%超下げる場面があったマザーズ指数は、引けでは0.2%安と小幅な下落にとどまった。

     東証1部の売買代金は概算で2兆6400億円。業種別では鉱業、海運、銀行などが上昇した一方、証券・商品先物、精密機器、その他製品などが下落した。野村総研と資本業務提携を発表したラックが急騰。半面、通期の利益見通しを上方修正した東京製鉄は、買いが先行したものの急失速。材料出尽くし感が強まり、7%を超える下落となった。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり1527/値下がり582。後場に入って値上がりが値下がりを上回った。海運株が物色されており、中でも川崎汽船が6%を超える上昇。証券会社の目標株価引き上げを材料にINPEXが買いを集めた。業績が好調との観測記事が出てきたキヤノンが大幅高となり、ニコンも連れ高。日経新聞の介護テックに関する記事を手がかりに、HYUGA PRIMARY CAREがストップ高まで買い進まれた。

     一方、米ネットフリックスの急落を受けてグロース株の決算に対する警戒が強まり、今週決算発表を控える日本電産が4%を超える下落。ソフトバンクGやHOYA、任天堂などが売りに押された。前の週に買われていたHISやオープンドアなどアフターコロナ関連の一角が大幅安。下方修正が強い失望となった三井海洋開発がストップ安比例配分となり、同社を持分法適用関連会社としている三井E&Sも9.9%安と急落した。

     日経平均は66円高。前引けの時点では151円安とプラスまで距離があったが、それほど抵抗なく値を戻した。米国の早期利上げを意識しての警戒売りは、先週までである程度出尽くした可能性が高い。これで安値圏で陽線が3本並んだ。当面は27100円〜27200円レベルがボトム圏として意識されるだろう。本日のプラスに関しては、米株先物の上昇もかなりの支援材料になっていると思われる。そのため、今晩の米国株が上昇したとしても、あすはそれに連れ高できるとは限らない。きょうの逆で、強めに始まった後に失速するような展開も想定しておく必要がある。しかし、下げることなくもう一段上昇して5日線(27721円、24日時点、以下同じ)をあっさり超えてくるようなら、下げ止まりを待っていた投資家の買いが入りやすくなる。その場合、直近で悲観に傾いた分の修正で、25日線(28471円)辺りまでは一気に戻す可能性がある。

  • 2022-01-21 03:30
    見通し
    株式明日の戦略ー大幅高で底割れを回避、地合い改善にはもう一段の戻りが必要

     20日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は305円高の27772円。米国株安を受けて下げて始まったものの、すぐにプラス圏に浮上。ただ、そこから上げ幅を200円超に広げた後、マイナス転換して下げ幅を200円超に広げるなど、前場は不安定な値動きが続いた。値上がり銘柄は多く、前引けでは3桁の上昇。後場に入ると下値不安が和らぎ、じわじわと上げ幅を広げていった。取引終盤にはやや失速したが、高いところでは400円超上昇する場面もあった。マザーズ指数は800ポイントを割り込む場面もあったが、後場には強い動きが見られ、2%を超える上昇となった。

     東証1部の売買代金は概算で3兆1600億円。業種別では精密機器やサービス、その他製品などが上昇している一方、海運や保険、鉱業などが下落している。自己株取得を発表した伊藤忠商事が大幅上昇。半面、佐渡金山の世界遺産登録の推薦が見送りになると伝わったことを受けて、佐渡汽船が象徴的に売り込まれた。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり1559/値下がり539。前日に急落したソニーGに見直し買いが入って5.8%高。ソフトバンクGや任天堂の動きが良かったほか、リクルート、オリンパス、エムスリーなどに強い動きが見られた。リポートを材料に三越伊勢丹が大幅高。高島屋やH2Oリテイルなど百貨店全般に好影響が波及した。マザーズではビジョナルやFRONTEO、メドレーなどが大幅高。ほか、シライ電子がリリースを材料にストップ高まで買い進まれた。

     一方、川崎汽船や商船三井など海運株の弱さが目立った。レーザーテックや東京エレクトロンなど半導体株が軟調。T&Dや第一生命など1月に入ってからの動きが強かった保険株が利益確定売りに押されたほか、直近で買いを集めたUUUMやバーチャレクスなども、一転して大きく売り込まれた。

     昨晩の米国株は下落したが、日経平均は上昇。きのう790円下げたことを鑑みると、きょうの305円高には物足りなさもある。ただ、きょうは米国株安を嫌って下落してもおかしくない日で、実際、前場では仕掛け的な売りも観測された。そこで崩れずに切り返し、それなりの値幅が出てプラスで終えたことは評価できる。ローソク足では実体の長い陽線を形成。今晩の米国市場でリスクオフムードが強まらなければ、きのうでいったん売りは出尽くしたとの見方が優勢となるだろう。先週末(1/14)の終値は28124円で、今週中にこの近辺まで戻しておきたい。気味の悪い下げをみた週に、週間では大きく水準が変化しなければ、弱材料への耐性がつく。来週からは決算も多く出てくるが、ここで全体に下げ止まり感が出てくれば、決算に対する株価反応が良くなる可能性が高い。一方、今晩の米国株が大きく下げてしまうとやっかいだ。あすは週末でリスク回避の売りは出やすく、きょうの上昇分はあっさり吹き飛んでもおかしくない。週間で大幅安になってしまうと、弱気ムードが来週まで持ち越されることになるだろう。

  • 2022-01-20 03:50
    見通し
    株式明日の戦略—28000円割れでお手上げの一日、あすのソニーGは要注目

     19日の日経平均は大幅続落。終値は790円安の27467円。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり58/値下がり2111と、値下がりが2000を超えた。弱さが目立ったのがソニーGで、12.8%安と2桁の下落率。マイクロソフトがゲーム大手を買収したことで、ゲーム事業の業績への悪影響が懸念された。米国で長期金利が上昇してナスダックが大きく下げたことから、レーザーテックや東京エレクトロンなどハイテク関連が軒並み大幅安。グロース株だけでなくバリュー株も売られており、足元の値動きが良かった日本郵船、商船三井、川崎汽船の邦船3社が厳しい下げとなった。トヨタの通期生産計画が未達となる見込みを受けて、トヨタほかデンソー、アイシンなど自動車および部品関連が大幅安。監理銘柄(確認中)指定見込みとなり、3営業日ぶりに取引時間中に値がついたグレイステクノロジーが65.4%安と急落した。

     マイクロソフトのゲーム企業買収を材料にゲーム関連には資金が向かっており、カプコンやスクエニHDが大幅上昇。12月度の月次に回復傾向がうかがえたパーク24や、証券会社が目標株価を引き上げたIDOMが逆行高となった。好材料のあった小型株には一点突破を期待した買いが入っており、上方修正と期末配当実施を発表したアピリッツがストップ高比例配分となった。

     日経平均は大幅安。始まってしばらく27800円近辺ではアグレッシブに押し目を買いに行く動きもみられたが、一段安となった後はもうお手上げといった時間帯が続いた。地合いの悪さを象徴していたのがソニーG。マイクロソフトが買収で勢力を拡大すれば同社にアゲインストというのは連想はできる。ただ、今の時点で品薄状態が続くソニーのハードゲーム機の販売が急に落ち込むことは考えづらい。そもそもソニーはゲームだけの会社ではない。それでもADRで大幅安となり、売り気配で始まり、場中にその弱さが修正されるどころか一段安となって12.8%安。投資系ゲームの中の一コマなのかと思うくらいだ。

     今年の大発会ではトヨタとともに買いを集め、「2022年はソニーの年」といった雰囲気を醸し出していた。それだけ人気のある銘柄でもあるだけに、決算発表時でもあまり見られないような下げを見た後、このまま放置されるのか、早期に見直されるのかは大きく注目される。PERは20倍近辺で割高というほどではない。同社がここからさらに売られてしまうようだと、他の銘柄でもファンダメンタルズの話は脇に置いて、とにかく株から離れるといった行動が出てきやすい。一方、さすがにきょうの下げはやり過ぎということで強い反発が見られるようなら、日経平均も「きょうの下げは一体何だったの?」といったくらいに鋭角的に切り返してきても不思議はない。

  • 2022-01-19 01:48
    見通し
    株式明日の戦略—日銀会合を材料に乱高下、FOMCまでは不安定な相場が続くか

     18日の日経平均は反落。終値は76円安の28257円。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり538/値下がり1557。ファーストリテイリング、キーエンス、レーザーテックなど、グロース系の超値がさ株が大幅上昇。「まん防」適用地域が拡大するとの観測が伝わったが、HIS、OLC、エアトリ、ラウンドワン、富士急行などレジャー系の銘柄は、これを悪材料出尽くしと捉えたかのような強い動きを見せた。国内ガス田の炭鉱を始めると発表したINPEXが昨年来高値を更新。上方修正を発表したシュッピンや、配当見通しを引き上げたリソー教育が急騰した。

     半面、日本製鉄が7.1%安、JFEHDと神戸鋼がともに6.8%安と、鉄鋼大手が軒並み大幅安。これらは全体が強かった前場の時点から弱く、セクター全般にも売りが広がった。ソフトバンクGやソニーGが後場に入ってマイナス転換。ネクステージやIDOMなど直近で強く買われていた中古車関連が利益確定売りに押された。株主優待廃止が嫌われたエストラストが大幅安。月次が失望を誘ったエイジスが急落した。

     日経平均は乱高下。前場で大きく上げて、日銀会合を確認して天井をつけて、そこから大幅安となって、でも幾分戻して76円安。もともときょうは弱いと予想していたため、下落で終わることには意外感はない。ただ、前場の大幅高には謎が残る1日となった。日銀はハト派的なスタンスを大きくは修正しなかったわけで、前場でグロース株が強かったのであれば、後場は一段と買われても良かったところ。

     きょうの値動きを素直に解釈すると、マーケットは日銀のタカ派シフトを期待していたのかと思えてしまう。実際のところは、日銀が利上げを議論しているとの報道も出てきたことで、会合より前にグロース株の投げ売りが加速し、これに対する巻き戻しの動きがきょう出てきたというのが正しいのだろう。ただ、全体が萎んでしまったため、グロース株の買い戻しは中途半端に終わった。鉄鋼株や銀行株が失速したことで、バリュー株も買いづらくなった。来週のFOMC(1/25〜26)近辺では、米国でもイベントを意識した荒い値動きが出てくる可能性がある。これを通過するまでは、気迷いムードの強い時間帯が続きそうだ。

  • >>38

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり538/値下がり1557。ファーストリテイリング、キーエンス、レーザーテックなど、グロース系の超値がさ株が大幅上昇。「まん防」適用地域が拡大するとの観測が伝わったが、HIS、OLC、エアトリ、ラウンドワン、富士急行などレジャー系の銘柄は、これを悪材料出尽くしと捉えたかのような強い動きを見せた。国内ガス田の炭鉱を始めると発表したINPEXが昨年来高値を更新。上方修正を発表したシュッピンや、配当見通しを引き上げたリソー教育が急騰した。

     半面、日本製鉄が7.1%安、JFEHDと神戸鋼がともに6.8%安と、鉄鋼大手が軒並み大幅安。これらは全体が強かった前場の時点から弱く、セクター全般にも売りが広がった。ソフトバンクGやソニーGが後場に入ってマイナス転換。ネクステージやIDOMなど直近で強く買われていた中古車関連が利益確定売りに押された。株主優待廃止が嫌われたエストラストが大幅安。月次が失望を誘ったエイジスが急落した。

     日経平均は乱高下。前場で大きく上げて、日銀会合を確認して天井をつけて、そこから大幅安となって、でも幾分戻して76円安。もともときょうは弱いと予想していたため、下落で終わることには意外感はない。ただ、前場の大幅高には謎が残る1日となった。日銀はハト派的なスタンスを大きくは修正しなかったわけで、前場でグロース株が強かったのであれば、後場は一段と買われても良かったところ。きょうの値動きを素直に解釈すると、マーケットは日銀のタカ派シフトを期待していたのかと思えてしまう。実際のところは、日銀が利上げを議論しているとの報道も出てきたことで、会合より前にグロース株の投げ売りが加速し、これに対する巻き戻しの動きがきょう出てきたというのが正しいのだろう。ただ、全体が萎んでしまったため、グロース株の買い戻しは中途半端に終わった。鉄鋼株や銀行株が失速したことで、バリュー株も買いづらくなった。来週のFOMC(1/25~26)近辺では、米国でもイベントを意識した荒い値動きが出てくる可能性がある。これを通過するまでは、気迷いムードの強い時間帯が続きそうだ。

    トレーダーズ・ウェブ

  • 明日の戦略-日銀会合を材料に乱高下、FOMCまでは不安定な相場が続くか
    16:42 配信

     18日の日経平均は反落。終値は76円安の28257円。米国株が休場で材料難ではあったが、欧州株高を受けて高く始まると、前場ではじり高基調が続いた。これまで売り込まれていたグロース株の多くに強い動きが見られたことや、「まん防」適用地域が拡大するとの見方が強まる中でもアフターコロナ関連が大きく上昇したことから、楽観的な地合いが醸成された。昼休みに発表された日銀の金融政策は現状維持。結果判明直後に為替が円安に振れ、先物にも買いが入ったことから、後場はスタートから300円超上昇して、28600円台に乗せた。しかし、買いが続かず失速すると、一気に値を消してマイナス圏に突入。地合いの急変を受けて下に勢いがつき、安いところでは下げ幅を200円超に広げた。28100円台で売りが一巡した後には押し目を拾う動きも見られたが、結局2桁の下落で取引を終えた。

     東証1部の売買代金は概算で2兆8100億円。業種別では鉱業や石油・石炭、精密機器などが上昇した一方、鉄鋼やパルプ・紙、ゴム製品などが下落した。大型受注に関するリリースが好感されたジェイテックコーポレーションが急騰。半面、日銀会合が従来の流れを踏襲して金融緩和を前面に押し出した結果となったことから、三菱UFJや三井住友など、銀行株が後場に入って値を崩した。

  • >>36

     日経平均は200円を超える上昇。ただ、ローソク足では十字線を形成しており、高く始まった後は、ブル派もベア派も動きが取れない1日となった。大型株は総じて落ち着いた動きであったと言えるが、中小型株では派手に下げる銘柄も多かった。スノーピークが月次を受けてストップ安。12月度の合計売上高は前年同期比19.3%増となったが、11月度が同46.6%増であったため、成長鈍化と受け止められた。ただ、同社はキャンプ用品を展開する企業。いくらキャンプが人気になっているとはいえ、冬場はもともと需要増は期待しづらい。それで前年のハードルを上回ったのだから健闘していると言えるが、株価はたたき売られた。また、今期の大幅減益計画を出してきたフィル・カンパニーは、値付かずのストップ安比例配分。見た目は確かに良くないが、前期は大幅増益を達成しており、先の成長を見据えて3年間の中期経営計画も提示している。先週は業績発表を材料にSansanが一時ストップ安となったことを同欄で取り上げたが、企業側からすればちょっと可哀想と感じられる値動きが幾つか散見される。

     米国は今晩、キング牧師誕生記念で休場。そのためあすは材料難が予想されるが、日銀会合の結果が出てくるため、これが相場をかく乱する可能性がある。2%の物価目標が遠い状況は続いているが、米国がインフレ退治に躍起になっているため、日銀も無策のままでは世界から批判を浴びかねない。ただ、国内景気が良いとは言えない中、世界のインフレを理由にタカ派色を出してしまうと、国民の批判が日銀に向く。苦しい立場だができることは少ないことも見透かされているため、もし、何らかの政策変更なり文言修正などがあった場合、初動反応は下になるだろう。現状維持の場合、引け後の黒田総裁会見が警戒材料となる。日経平均はきょうの上昇分を消失するくらいの下げはあるとみておいた方が良い。

  • 2022-01-18 04:14
    見通し
    株式明日の戦略—手掛けづらさが強まる一日、あすは日銀会合がかく乱材料に

     17日の日経平均は3日ぶり反発。終値は209円高の28333円。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり962/値下がり1120。主力どころではトヨタやファストリ、リクルートなどが強い動き。14日の米国市場では金融株の弱さが目立ったが、三菱UFJは弱材料を跳ね返して昨年来高値を更新した。ブリヂストンがタイヤの値上げを発表したことから、同社だけでなく同業のTOYOTIREや横浜ゴムにも買いが広がった。メルカリはマザーズ銘柄がさえない中でも、プライム市場への市場区分変更申請が好感されて大幅高。株式分割を発表したOATアグリオが急騰した。

     半面、レーザーテック、日立、SMCなどが軟調。川崎汽船など海運大手3社は買い先行から失速して下落で終えた。JFEHDや東京製鉄など鉄鋼株が総じて下落。キャンドゥが日経記事を材料に強く買われたが、イオン系店舗でのキャンドゥの存在感が増すとの警戒からセリアは大きく売られた。リリースのあった銘柄に強く売られているものが多く、サイエンスアーツが決算を材料に急落。スノーピークが月次を材料にストップ安となった。監理銘柄(確認中)に指定見込みとなったグレイステクノロジーは、場中値付かずのストップ安比例配分となった。

  • 2022-01-14 03:50
    見通し
    株式明日の戦略−前日の上げ分の半分を消失、グロース株の反転には時間を要するか

     13日の日経平均は大幅反落。終値は276円安の28489円。

     東証1部の売買代金は概算で2兆7600億円。業種別では鉄鋼や非鉄金属、パルプ・紙などが上昇した一方、精密機器や小売、サービスなどが下落した。今22.11期の2桁増益計画や自己株取得の発表が好感されたオーエスジーが急騰。半面、3Q決算が失望を誘ったMS&Consultingが急落した。

     東証1部の騰落銘柄数は値上がり502/値下がり1605。世界の新車販売で2年連続首位になったと伝わったトヨタが、円安一服をものともせず2%を超える上昇。上場来高値を更新した。鉄鋼株が強く、日本製鉄やJFEHDが大幅高。ニッケル高を材料に住友鉱山が騰勢を強めた。決算が好感されたUSENNEXTやドーンが急伸。自己株取得を発表したロードスターや証券会社が目標株価を引き上げたネクステージが値を飛ばした。

     一方、グロース系の銘柄が嫌われる中、オリンパス、リクルート、ファナックなどが強めに売られており、マザーズではメルカリ、フリー、ビジョナルなどが厳しい下げとなった。イオンやサイゼリヤが決算を材料に大幅安。ファストリやセブン&アイが決算発表を前に警戒売りに押された。決算関連では、ファーストブラザーズやワンダープラネットなども大幅安。ほか、国内のコロナ感染拡大への警戒から、富士急行や小田急など鉄道株が軒並み安となった。

     日経平均は276円の下落。前日が543円の上昇で、ほぼ半分を消失した。きのうの上げ度合いがかなり大きかったため、これくらいの下げは驚くことはないが、グロース株に厳しい1日であったことには意外感もある。米国では強い経済指標に対して株式市場が耐性を示しており、インフレへの過度な警戒が和らぎそうな雰囲気もあった。しかし、本日の東京市場では、バリューの中でも一握りの銘柄に資金が集中した。マザーズ指数は終値で昨年来安値を更新。前の週に週間で10%強下げたにもかかわらず、売り出尽くしとはならなかった。あすは週末でもあり、グロース株に関しては見切り売りが強めに出てくる可能性がある。きょうの動きが良かったトヨタや鉄鋼株などバリュー系の銘柄が全体の下支え役となるかに注目したい。

  • 東京株式(寄り付き)=買い先行、パウエル発言受け過度な不安心理後退
    株式 2022/01/12(水) 09:15

     12日の東京株式市場は買い先行で始まり、寄り付きの日経平均株価は前営業日比227円高の2万8449円と反発。

     前日の欧州株市場では主要国の株価指数が軒並み上昇したほか、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数など主要株指数が揃って上昇しており、足もとで投資家心理が改善している。パウエルFRB議長の米上院での議会証言が注目されていたが、その内容はマーケットが警戒していたほどタカ派色の強いものではなく過度な不安心理が後退、ハイテク系グロース株などを中心に幅広く買い戻しを誘った。東京市場でも前週後半から日経平均は波乱含みに大きく下げていたが、きょうは売り込まれたハイテクセクターなどをはじめ自律反発狙いの買いが優勢となっている。

    出所:MINKABU PRESS

  • 2022-01-07 08:11
    見通し
    今日の株式見通し=堅調か 米国株は下落も落ち着いた動き

     東京市場は堅調か。米国株は下落。ダウ平均は170ドル安の36236ドルで取引を終えた。米長期金利の上昇が続いたことから上値の重い展開。ただ、ナスダックやS&P500はほぼ横ばいに近い動きで、小幅な下落にとどまった。ドル円は足元で115円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて205円高の28705円、ドル建てが250円高の28750円で取引を終えている。

     米国株は下落したが、パニック的な売られ方ではなかった。きのうの日経平均の844円安というのは、昨晩の米国株が大幅安となることを前提とした売られ方で、常識的な下げにとどまったのであれば、押し目買いが優勢となるだろう。

     ただし、本日の米12月雇用統計の結果次第では、米国市場が荒れる展開も想定される。東京市場は三連休前で腰の入った買いは入りづらい。きのう後場の一段安がやりすぎの感が強いだけに、きのうの前引け(28721円)や先週末の終値(28791円、2021/12/30)辺りまでの戻りは早いとみる。ただし、そこから上ではリスク回避の売りも出やすく、買い一巡後は様子見姿勢が強まると予想する。日経平均の予想レンジは28550円-28850円

  • 7日の日本株は反発が焦点になっている。6日の米国株市場でNYダウは、前日比170ドル安で終了した。

    米国市場では米FRBが前日5日、2021年12月14-15日に開いたFOMCの議事要旨を公開した。その中で保有資産の圧縮を「前回の緩和縮小時よりも速いペースで実施するのが望ましい」との意見があったほか、インフレ上昇の行方次第では、利上げ時期の前倒しも示唆されている。
    議事要旨を受け、今後数年間の米短期金利の期待を示すフェデラル・ファンド(FF)金利先物市場が織り込む、3月会合で0.25%ポイントの利上げが決定される確率は約80%となった。
    6日の米国株市場も、FRBによる金融緩和見直しの加速警戒が重石になっている。

    日本株は前日にこうした悪材料を消化する形で、日経平均株価は前日比844円安の急落となった。7日は反動調整的な反発が焦点になる。
    米国の10年債金利は6日、一時1.75%と約9カ月ぶりの高水準に上昇する場面があった。ドルの下支え効果が外需関連株にプラスとなるほか、利ざや改善の期待感が銀行株や保険株などをサポートする。

    もっとも米国ではインフレが警戒されるなか、7日は雇用統計が予定されている。国内外でコロナ感染の再拡大や経済制限の再強化などが見られており、日本株は反発力の鈍さや再下落に神経質となる地合いが続く。

読み込みエラーが発生しました

再読み込み