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ゼロから始める株式投資
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ゼロから始める株式投資の掲示板

2022-01-25 03:55
見通し
株式明日の戦略−安値圏で陽線が3本並ぶ、5日線突破なら戻り加速も

 24日の日経平均は反発。終値は66円高の27588円。先週末の米国株が大幅安となったことを受けて、寄り付きから200円を超える下落。ほどなく下げ幅を300円超に広げた。しかし、グロース株に下げ止まり感が出てきたことから、指数は27200円台で売りが一巡。前場ではじわじわと値を戻した。後場に入るとレーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテストなど大型半導体株が水準を切り上げてきたことで、値下がりから値上がりに転じる銘柄が増加。指数もプラス圏に浮上した。終盤には上げ幅を3桁に広げる場面もあり、終値でもプラスを確保した。前場で3%超下げる場面があったマザーズ指数は、引けでは0.2%安と小幅な下落にとどまった。

 東証1部の売買代金は概算で2兆6400億円。業種別では鉱業、海運、銀行などが上昇した一方、証券・商品先物、精密機器、その他製品などが下落した。野村総研と資本業務提携を発表したラックが急騰。半面、通期の利益見通しを上方修正した東京製鉄は、買いが先行したものの急失速。材料出尽くし感が強まり、7%を超える下落となった。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1527/値下がり582。後場に入って値上がりが値下がりを上回った。海運株が物色されており、中でも川崎汽船が6%を超える上昇。証券会社の目標株価引き上げを材料にINPEXが買いを集めた。業績が好調との観測記事が出てきたキヤノンが大幅高となり、ニコンも連れ高。日経新聞の介護テックに関する記事を手がかりに、HYUGA PRIMARY CAREがストップ高まで買い進まれた。

 一方、米ネットフリックスの急落を受けてグロース株の決算に対する警戒が強まり、今週決算発表を控える日本電産が4%を超える下落。ソフトバンクGやHOYA、任天堂などが売りに押された。前の週に買われていたHISやオープンドアなどアフターコロナ関連の一角が大幅安。下方修正が強い失望となった三井海洋開発がストップ安比例配分となり、同社を持分法適用関連会社としている三井E&Sも9.9%安と急落した。

 日経平均は66円高。前引けの時点では151円安とプラスまで距離があったが、それほど抵抗なく値を戻した。米国の早期利上げを意識しての警戒売りは、先週までである程度出尽くした可能性が高い。これで安値圏で陽線が3本並んだ。当面は27100円〜27200円レベルがボトム圏として意識されるだろう。本日のプラスに関しては、米株先物の上昇もかなりの支援材料になっていると思われる。そのため、今晩の米国株が上昇したとしても、あすはそれに連れ高できるとは限らない。きょうの逆で、強めに始まった後に失速するような展開も想定しておく必要がある。しかし、下げることなくもう一段上昇して5日線(27721円、24日時点、以下同じ)をあっさり超えてくるようなら、下げ止まりを待っていた投資家の買いが入りやすくなる。その場合、直近で悲観に傾いた分の修正で、25日線(28471円)辺りまでは一気に戻す可能性がある。