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ゼロから始める株式投資
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ゼロから始める株式投資の掲示板

2022-01-19 01:48
見通し
株式明日の戦略—日銀会合を材料に乱高下、FOMCまでは不安定な相場が続くか

 18日の日経平均は反落。終値は76円安の28257円。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり538/値下がり1557。ファーストリテイリング、キーエンス、レーザーテックなど、グロース系の超値がさ株が大幅上昇。「まん防」適用地域が拡大するとの観測が伝わったが、HIS、OLC、エアトリ、ラウンドワン、富士急行などレジャー系の銘柄は、これを悪材料出尽くしと捉えたかのような強い動きを見せた。国内ガス田の炭鉱を始めると発表したINPEXが昨年来高値を更新。上方修正を発表したシュッピンや、配当見通しを引き上げたリソー教育が急騰した。

 半面、日本製鉄が7.1%安、JFEHDと神戸鋼がともに6.8%安と、鉄鋼大手が軒並み大幅安。これらは全体が強かった前場の時点から弱く、セクター全般にも売りが広がった。ソフトバンクGやソニーGが後場に入ってマイナス転換。ネクステージやIDOMなど直近で強く買われていた中古車関連が利益確定売りに押された。株主優待廃止が嫌われたエストラストが大幅安。月次が失望を誘ったエイジスが急落した。

 日経平均は乱高下。前場で大きく上げて、日銀会合を確認して天井をつけて、そこから大幅安となって、でも幾分戻して76円安。もともときょうは弱いと予想していたため、下落で終わることには意外感はない。ただ、前場の大幅高には謎が残る1日となった。日銀はハト派的なスタンスを大きくは修正しなかったわけで、前場でグロース株が強かったのであれば、後場は一段と買われても良かったところ。

 きょうの値動きを素直に解釈すると、マーケットは日銀のタカ派シフトを期待していたのかと思えてしまう。実際のところは、日銀が利上げを議論しているとの報道も出てきたことで、会合より前にグロース株の投げ売りが加速し、これに対する巻き戻しの動きがきょう出てきたというのが正しいのだろう。ただ、全体が萎んでしまったため、グロース株の買い戻しは中途半端に終わった。鉄鋼株や銀行株が失速したことで、バリュー株も買いづらくなった。来週のFOMC(1/25〜26)近辺では、米国でもイベントを意識した荒い値動きが出てくる可能性がある。これを通過するまでは、気迷いムードの強い時間帯が続きそうだ。