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ダイヤモンドオンラインの森社長の談話で、「慢性脳梗塞で米国第2相臨床試験をやり直す可能性について、データ解析結果を見て、有り得る」と回答している点に注目しています。

慢性脳梗塞フェーズ1/2a、TBIフェーズ2では、良好な結果が得られている。しかし、今回は主要評価項目を達成できなかったのは、何故かのヒントがあるように思います。

慢性脳梗塞のフェーズ1/2aと今回のフェーズ2との治験デザインの違いですが、
1) 前者は、SB623移植で1千万細胞があった。
後者はそれがなかった。
2) 前者は、379例の患者からスクリーニングして18名に絞り、登録3週間前に行われたNIHSS評価のスコアの変化がプラスマイナス1ポイントを超えない患者(比較的重い患者が多かったのか?)、そして平均年齢は61歳(どちらかというと高齢)
後者は、modified Rankin Scale 2~4が組入れ基準対象。軽度の障害も対象に入っている。そして、対象は18歳~75歳、多分平均年齢はより若かったと推測される。

TBIフェーズ2と慢性脳梗塞フェーズ2の治験デザインの違いですが、
1) 前者は、SB623移植細胞数で1千万があった。後者は無し。
2) 組入れ基準は、前者は GOS-E score 3~6、後者はmodified Rankin Scale 2~4と異なる。

違いは以上です。これが、我々投資家の疑問を解く鍵になるかもしれません。

多分、サンバイオは今回、固定デザイン(割付比、投与群、被験者数を事前に規定し、試験途中では変更できない。 また、試験途中でデザインを変更する選択がないため、試験の成否はこの結果だけに基づく。 したがって、開発費用はおおよそ事前に見積りが可能となる。)を採用していると思います。

エーザイのアルツハイマーのような、アダプティブ・デザイン(試験の目的により、割付比の変更、一部投与群の中止や 追加、被験者数の追加も可能である。)ではないはずです。

よって、データ解析結果を見て、やり直す可能性があるという回答をしたという、推測も生まれます。