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私と経済の掲示板

>>12007

こうした懸念を持っているのは、マッキンゼーだけではない。アセットマネジメントを手掛ける英ハーミーズ・インベストメント・マネジメントは最近、国の信用リスクを取引するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)とESG(環境・社会・企業統治)リスクの関連性を分析した。米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは1日、保険会社の格付けにESGの要素を取り込むと発表した。

ムーディーズによると、ESGを考慮するようになった理由は2つある。欧州を襲った熱波のような突発的な気候ショックに対応するためもあるが、それだけではない。長期的に保険会社の投資ポートフォリオが、温暖化ガスに関連する資産や事業の価値下落を受けて劣化するのではないかと懸念している。環境の激変で価値が毀損する通称「座礁資産」の規模は、2050年までに欧州の金融業界だけで5兆ドル(約540兆円)に上ると見積もられている。米国は3兆ドル、日本は1兆ドルだ。とても大きな数字だ。