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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2017/06/21〜2017/06/22

ソフトバンク孫社長、時価総額20兆円への決意 (1)

「時価総額がピークの時に株を買った方は、今も大変な損をしている。将来を信じて株を買ってくれた方の中から一人の犠牲者も出したくない」。ソフトバンクグループが21日開いた株主総会で、孫正義社長はこう強調した。

 同社の株式時価総額のピークは、IT(情報技術)バブル崩壊直前の2000年2月に付けた約20兆円。現在は約10兆円だから、ちょうど半分だ。冒頭の発言は、孫社長が将来退任する際の時価総額のイメージについて株主から聞かれ、答えたもの。孫社長は自らが社長を務めるうちに、ソフトバンクの時価総額を最低でも20兆円にするとの決意を示したといえる。

 ソフトバンクの時価総額はジェットコースターのように推移してきた。1994年の株式公開後、投資したIT関連企業の成長とITバブルの追い風に乗って2000年には20兆円まで増えたが、ITバブル崩壊で一気に減少。02年には2700億円台まで減った。

 その後は英ボーダフォン日本法人の買収で携帯電話事業に参入。米スプリントの買収で携帯事業を広げ、IT関連以外にも投資を広げて再び時価総額を増やしてきた。6月初め、約2年8カ月ぶりに節目の10兆円台に乗せた。

 次の10兆円をどう増やすか。ソフトバンクが示したのは、サウジアラビアなどと立ち上げた10兆円規模の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じた投資の拡大。つまり、携帯電話事業という実業に加え、携帯電話に参入する以前の投資会社としての顔を併せ持つことで、再び成長を狙うわけだ。

 衛星通信のワンウェブ、ロボットベンチャーのボストン・ダイナミクス、血液検査で病気を診断するガーダントヘルス――。この日の総会では、ソフトバンクが最近買収・投資した米国企業を、映像も交えて紹介した。約3兆3000億円を投じて昨年買収した半導体設計大手の英アーム・ホールディングスについても、孫社長は「10年以上先に発売されるスマートフォン(のチップ)をいま設計している。これほど先を予言できる企業をグループに持っている」と強調。投資事業の拡大が成長につながると力説した。