(株)小僧寿し【9973】の掲示板 2019/12/20〜2019/12/25

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西が炭鉱夫に寿司を握っていると言うと、筑豊の田川に凄い寿司屋があるという。全身刺青で鬼のような👹主人が握るそうだ。坑夫は発破をかける前日には家族や嫁とこの店で寿司を食べると言う、西は小倉で汽車を降り香春町を目指した。
屋号は香春寿司🍣。カウンターに座る。主人はいない。奥さんらしき女性に寿司を食べたいと言うと、主人は数日体調が優れず店に出れないという。その女性とお互いの身の上話などしてるうちに、香春寿司🍣に客が来た。いかにもその筋とわかる迫力のある男達であったそうだ。名を田岡と名乗った。付き添いの山本という男が寿司を食べに来たから何か握れという。
女が今日は出来ないと断るが、山本はわざわざ河内から来ている。数十年来の馴染みだから呼んで来いという。西が店の白衣を纏い、弟子ですからとその男達に握ったそうや。西の握りも江戸前で五本の指に入る腕やったから、見事なにぎりやった。帰り際、田岡という男は
美味かったと一言残し当時のお金で百万置いて帰った。
そして言った。師匠しゃりが食べたかったなと。
西はそのまま、男と会わず天草に帰った。