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危ない! サハダイヤモンド


 本誌に度々登場するサハダイヤモンド(JASDAQ上場・コード9898)ですが、別に経営危機に陥っているわけではありません。

 確かに2014年3月期の通年決算は、経常収益が6800万円の赤字(前年は6億5900万円の赤字)、最終純損益が7億6000万円の赤字(前年は9億6600万円の赤字)だったのですが、ここ10年ほどずっと赤字なので、改めて驚くほどのことはありません。

 じゃあ、何が危ないのか?ですが、順番に説明していきます。

 サハダイヤモンドと中国人の関係は、7月1日付け「今年の株主総会いろいろ その2」に詳しく書きましたが、2011年5月にユーロスター・HKがサハダイヤモンドの新株予約権・6884万株(行使価格が何と5.2円!)の譲渡を受けたところから始まりました。

 ユーロスター・HKとは単なるオフショアのペーパーカンパニーですが、その代表者(出資者)の姜(ジャン)氏は、中国のダイヤモンド販売会社・欧陸之星鑽石(英語名はユーロスター)の代表であり、ベルギー本社の世界的なダイヤモンド販売会社・ユーロスターの中国法人との触れ込みでした。

 その姜氏がサハダイヤモンドの代表取締役社長を兼務して、姜氏を含めて中国側が取締約3名(全体で6名)を送り込んで、現在に至っています。

 その新株予約権は、仲介した安東光輝(中国人です)らに直ちに3700万株が原価で譲渡され、それをテコに中国人グループがサハダイヤモンド株を猛烈に買い上げ、株価は同年7月に94円まで上昇しました。その過程で巨額利益が中国人グループの間で発生していたことになります。

 さらに同年10月に中国人グループは新たに6500万株の新株予約権(行使価格33円)を引き受け、これも行使して21億円強を払い込みましたが、これらの株は(当初の5.2円のコストの株も含めて)いつのまにか売却されていたようです。

 現在もサハダイヤモンドの代表取締役社長である姜氏の会社(ペーパーカンパニーですが)であるユーロスター・HKまでもが売却を進め、2013年9月には1583万株(発行済み株数の4.75%)まで減っていました。