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日鉄物産(株)【9810】の掲示板 〜2015/04/28

2015/03/02 06:00更新

[林田鉄連会長、中国の19年ぶり鋼材内需減で「輸出動向に注視」]

 日本鉄鋼連盟の林田英治会長(JFEスチール社長)は27日の定例会見で、中国の1月の鋼材輸出が高水準だったことに触れ、「中国の鋼材需要は減速が鮮明となっており、今後も輸出ドライブがかかる懸念がある」と語り、中国の輸出動向を今後も注視していく考えを示した。
 中国の1月の鉄鋼輸出は1029万トンで、昨年12月比で10万トン強増加した。中国は1月からボロン含有鋼に対する増値税(消費税に相当)還付を一部撤廃しており、輸出量の減少が予想されていた。林田会長は予想に反して増加したことについて「心配な材料」と指摘した。
 中国・工業情報化部によると、同国の2014年の鋼材消費量は前年比で約4%減少した。鋼材需要のマイナスは1995年以来、19年ぶりとみられている。林田会長も「昨年は粗鋼生産が700万トン増えたのに対し、鉄鋼輸出は3200万トン増加。輸入はほぼ横ばいだったので、見掛け消費量はマイナスになった可能性がある」と指摘した。
 日本の鋼材市場への影響は「まだ出ていない」としつつ、他地域への影響は既に出ているとし、海外市場にとって今後も懸念材料になると強調した。
 一方、15年度の国内需要については「14年度並みとしていた従来予想を変えない」と語り、当面の不安材料は海外動向になると指摘した。 (続きは日刊鉄鋼新聞をご覧ください)