ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

東京電力ホールディングス(株)【9501】の掲示板 2015/05/12〜2015/05/13

1093

wtp***** 強く売りたい 2015年5月13日 23:24

甲状腺がん

甲状腺にできるがん。
甲状腺とは、首の前側、のどぼとけよりやや下にある臓器で、チョウが羽を広げたような形をしている。全身の代謝を活発にする甲状腺ホルモンを始め、数種類のホルモンを分泌している。
甲状腺がんのリスクが高いのは、25~65歳で、男性よりも女性のほうが約4~5倍多くかかる。組織の型によって、乳頭がんや濾胞(ろほう)がん、髄様がん、未分化がんなどに分けられる。乳頭がんが最も多く、甲状腺がんの約80%を占める。
甲状腺がんは、ほとんどの場合進行はゆっくりで予後(病気の経過・見通し)は良いことが多い。ただし、未分化がんは高齢者に発症することが多く、予後はきわめて悪い。
多くの場合、初期には症状は認められず、がんが大きくなってきてのどの腫れや息苦しさ、食べ物の飲み込みにくさなどが表れる。
治療は、甲状腺の一部、もしくは全部を摘出する手術が基本だが、放射線を使ってがん細胞を殺傷する放射線療法や、薬剤を用いる化学療法なども行われる。
甲状腺がん発症の原因は不明だが、1986年に起きた旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所事故後の小児甲状腺がんの調査から、小児期の放射線被爆(ひばく)は甲状腺がん発症の誘因とされている。被曝時に0歳から15歳未満だった子どもの甲状腺がんが増えたというデータが出ており、これは、高濃度に汚染された牛乳を飲み続けたことや、汚染された大気を吸入したことが原因と考えられている。2011年3月11日に起きた福島第一原発の事故でも、放射線被曝による将来の甲状腺がんの発生リスクが心配されている。甲状腺はヨウ素を原料として、甲状腺ホルモンを作る。そのため、甲状腺はヨウ素を積極的に取り込む性質を持っている。
原発事故により飛散が懸念されている放射線を出すヨウ素も、食物などから日常摂取している安定ヨウ素と同じように甲状腺に取り込まれる取り込まれたヨウ素により、甲状腺の細胞が集中的に放射線を浴びると甲状腺がんになりやすいことが分かっている。特に、細胞分裂の活発な子どもは影響が大きい。
ただし、余分なヨウ素は速やかに体外に排泄されるので、ヨウ化カリウムなどの安定ヨウ素剤を服用することで、放射線を出すヨウ素の甲状腺への取り込みを減少させることができる。