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東京電力ホールディングス(株)【9501】の掲示板 2016/10/12〜2016/10/13

泉田裕彦知事の任期満了に伴う新潟県知事選(16日投開票)の情勢が混沌としている。
選挙戦終盤になっても、与党推薦で前長岡市長の森民夫氏と、野党が推す医師の米山隆一氏とが大接戦を展開。

県民の支持が根強い泉田氏の「後継」を米山氏が打ち出したため、森氏の楽勝ムードが一転した。
焦りを募らせた安倍晋三首相と自民党の二階俊博幹事長は13日、泉田氏に直接支援を求める“奇策”に打って出た。

 「泉田知事や後援会の力添えを得て自民党は必ず勝利し、知事と連携して、いろいろやっていきたい」

二階氏は13日、党本部に泉田氏を迎え、必勝の意気込みをこう示した上で支援を要請した。
会談冒頭には報道陣を前に泉田氏と笑顔で握手し、一体感の演出も忘れなかった。

この直前、二階氏は泉田氏とともに官邸で首相と向き合っていた。首相は3期12年務めた泉田氏を慰労した上で
「当然、力を借りることもある。よろしくお願いしたい」と述べた。予定外の首相との会談を調整したのも二階氏だった。

泉田氏は2つの会談を「退任あいさつ」と強調したが、二階氏は記者団に「言外に(知事選の)自民党候補をよろしく頼むということだ」と首相の狙いを解説した。

泉田氏も会談後、「(知事選で)後継指名はしない」と記者団に明言。
首相や二階氏との会談を何度も「光栄だ」と語り、「泉田氏=与党」の構図が鮮明になったのは間違いない。
自民党内には「泉田氏に何らかの“再就職先”をにおわせ、身動きを取らせなくしたのでは」(中堅)との憶測もある。

露骨な取り込みの背景には、米山氏が東京電力柏崎刈羽原発の再稼働反対を前面に押し出し、再稼働に慎重だった泉田氏の後継を主張していることがある。

米山氏の選対本部長の森裕子参院議員は12日、新潟県三条市での集会で「泉田知事は『福島第1原発事故の検証なくして
再稼働の議論はできない』と命がけで県民を守ってくれた」と会場にいない泉田氏を一方的に持ち上げ、米山氏を「泉田氏の意志を継ぐリーダー候補だ」とアピールした。

こうした状況を一気に変えるべく「安倍-泉田」会談を実現させた二階氏だが、実態は苦戦の裏返しともいえる。
4選を目指していた泉田氏が突如、出馬撤回を表明したのが8月30日。野党は出遅れ、9月1日に森民夫氏が自民党本部を訪れた際、二階氏周辺は「いい形だ。
これで決まっただろ。無投票もありうる」と語っていた。民進党が自主投票を決めたことも楽観論を加速させた。

ところが、その後の米山氏の立候補表明で構図は一変。自民党が行った世論調査では横一線で、報道各社の調査でも森氏のリードは数ポイントにとどまった。

自民党には悪夢の再来がよぎった。7月の参院選新潟選挙区(改選数1)では、自民党現職が野党統一候補だった森裕子氏に敗北。
危機感を強めた首相は今月上旬、県連幹部に電話をかけ、「2連敗は避けたい」と指示。二階氏は副幹事長や二階派議員らに新潟入りの号令をかけ、
自らも12日、新潟市内に県連幹部を集めて引き締めを図り、土地改良団体なども回って組織票固めに奔走した。
13日には公明党の漆原良夫中央幹事会会長も応援に入り、さらにテコ入れを図った。

対する民進党は今回、自主投票を決めた後に同党を離党した米山氏が出馬表明し、後手を踏んだ。
共産党や市民団体主導の選挙戦となっており、民進党幹部は「米山氏が勝っても負けても赤っ恥だ」と話している。

http://www.sankei.com/politics/news/161013/plt1610130041-n1.html