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ANAホールディングス(株)【9202】の掲示板 2020/10/24〜2020/10/27

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FP技能士1級 強く売りたい 2020年10月26日 14:35

やはり今のここの最大の関心事は、「公募増資は行われるのか、そして行われる場合、その時期はいつになるのか」ということだろう。

まず、『公募増資が行われるのか』については、第2四半期決算(単体)の結果、自己資本がどの程度減少したかという点からほぼ判断できると思われる。
ちなみに、第2四半期決算の結果は、劣後ローンの実行によって補充される自己資本の額(2000億円)が先に決まっているので、その額を上限とすると
▪️経常損失+(減損処理の額-機材売却収入)=2000億円以下の赤字
ということに恐らくなるだろう。
(ちなみに、減損処理の対象等はANAの裁量によって決めることができるので、減損処理の額は都合の良いようにコントロールができる。
例えば、経常損失の額が1000億円だったので、減損処理の額が1000億円になるように調整し、最終的な赤字の額が2000億円以下になるようにするなど。)

ここで、減少した資本を劣後ローンによって(2000億円)補充できるので、公募増資を行う必要はないと考える人がいるかもしれない。
しかし、第3四半期(単体)および第4四半期(単体)も赤字が濃厚で、さらに減損処理も今年度内は引き続き行われと考えられることから、自己資本は今後もさらに減少すると考えられる。
そのため、自己資本の拡充は今後も継続して行っていかなければならず、公募増資はもう避けて通れない道であると言わざるを得ない。
むしろ、経営権に影響を及ぼす「第三者割当増資」を行うくらいなら、できるうちに「公募増資」をもっとやっておけは良かったと思う日が、そう遠くない日に来るのではないかと思われる。

次に、『公募増資の実施時期』についてだが、以前は27日に正式発表があると予想していた。
しかし、その後のANA等の動きや一部の新聞の論調の変化から、私の今の予想は「27日が“予告”」で、「正式発表及び実施は年内」と考えている。
なお、正式発表までに具体的な実施時期や規模などは公表できないはずなので、私の言う予告というのは、「現在も、例えば、○○○、“公募増資”など様々な資金の調達の方法の検討及び準備を進めている」というくらいのものである。
いずれにせよ、会社の方から「公募増資」という言葉が出たらほぼ実施されると考えて間違いないと私は思っている。

[補足]
▪️飛行機を減損処理した場合、B/Sの「有形固定資産 航空機」と「利益剰余金」の金額は減るが、「キャッシュ」は減らない。
▪️リース契約している飛行機を解約する場合は、残金(=リース料総額-今までに支払った額)を支払わなければならなくなり、その分の「キャッシュ」が減ることになる。
▪️機材が(価格にかかわらず)売却できた場合は、その分の「キャッシュ」が増えることになる。
▪️減損処理によって「利益剰余金(内部留保)」が減ることから分かる通り、意外に勘違いしている人か多いが、「利益剰余金(内部留保)」=「現預金」ではない。

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    FP技能士1級 強く売りたい 2020年10月26日 21:15

    >>724

    >次に、『公募増資の実施時期』についてだが、以前は27日に正式発表があると予想していた。
    しかし、その後のANA等の動きや一部の新聞の論調の変化から、私の今の予想は「27日が“予告”」で、「正式発表及び実施は年内」と考えている。

    その後、自分が考え違いをしている点があることに気づいたので『公募増資の実施時期』についての内容を修正する。

    具体的には、劣後ローンの実施については27日の事業構造改革の際に発表されるという報道を複数目にしていたにもかかわらず、公募増資の正式発表については、27日に実施されるという日にちを特定した報道を1件も目にしたことがなかった。
    特にそのことこら、公募増資の正式発表が27日に実施される可能性は低くなったと考えていた。

    しかし、よくよく考えてみると、株価に直接影響を及ぼさない劣後ローンの実施については、特定した日にちを報道できても、株価に直接影響を及ぼす公募増資の正式発表については、特定した日にちを報道することができない。

    以上のことから、公募増資の正式発表が27日に行われる可能性はかなり高いと予想を修正することにする。

    なお、もし公募増資の正式発表が27日に実施されなかった場合、それを材料に28日に踏み上げを仕掛けてくる外資の機関などが現れるかもしれないので、その点は注意が必要である。
    ただし、もしそのようなことが起こったとしても、増資が行われるのはもはや時間の問題なので、(寿命を縮める)無理な売り増しを行わずに嵐が過ぎ去るのをじっと待つのが賢明だと思われる。