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日本航空(株)【9201】の掲示板 2022/01/19〜2022/01/25

>>738

東京医科歯科大の武内寛明准教授(ウイルス制御学)によると、オミクロン株は感染力が高いアルファ株やデルタ株に特徴的な変異を複数持つ。さらに免疫から逃れやすくなる変異のほか、感染伝播(でんぱ)性に関わる新たな変異も有するという。

この変異の多さが、ウイルスの性質の変化に大きな影響を与えているとみられている。

その一端を明らかにしたのが東京大や
北海道大など国内の研究機関でつくる研究チーム「G2P-Japan」の実験だ。新型コロナに感染した細胞は、表面にウイルスのスパイクを発現しており、これを使って近隣の細胞にくっついて融合することで感染を広げていく。体内でウイルスが増殖していくルートの一つだが、チームの実験によると、オミクロン株の感染細胞ではこの細胞同士の融合のしやすさがデルタ株と比べて大きく低下していた。

チームの福原崇介・北海道大教授(ウイルス学)は「スパイク変異により、細胞融合能が弱まり、感染の効率や感染の広がり方がこれまでと大きく変わっている。結果として肺で感染を広げにくくなり、病原性の低下につながっているのではないか」と指摘する。

新型コロナはアルファ株からデルタ株、オミクロン株へと感染力を高める一方、弱毒化しつつあるようにみえる。今後どのように〝進化〟していくのか。

東京医科歯科大の武内准教授は「過去の感染症の歴史からみても、ウイルスは宿主側でより自分の子孫を増やしやすくなるよう変化する。そうなると、必然的に感染伝播性の増加と反比例するように病原性は低下する。私見だが、新型コロナも同じストーリーをたどっているようにも感じる。現在の感染伝播性の増大の獲得スピードから考えると、そう遠くない将来、人間と共存・共生する形でコントロールできる感染症になるのではないか」と話している。(有年由貴子)