(株)商船三井【9104】の掲示板 2022/03/23〜2022/03/24

【野村証券の海運株「ONE」に関するコメント】

ONEの事業説明会は船隊整備に主眼が置かれ、
経営数値目標の観点では物足りない内容となった。
3月23日日本時間16時に日本郵船、商船三井、川崎汽船が共同出資する
コンテナ船会社ONE（Ocean Network Express）が事業説明会を開催した。
今回の説明会では、2030年度までに200億ドル以上の投資を実施し、
船のカーボンニュートラル化やデジタライゼーションに力を入れることが示された。
また、船隊のキャパシティに関しては
世界のコンテナ輸送量の増加に合わせて増やし、
年間で150,000TEU規模の新規造船投資を進める、との方針が示された。
今回の説明会は我々の想定通り、船隊整備に主眼が置かれたため、
ONEの株主3社への株主還元の方針はなく、
また中長期の利益水準やバランスシートのイメージなどへの言及はなかった。
なお、長期目標として、業界トップクラスの収益力を維持し、
ROEは10％と設定されたが、自己資本の水準、利益水準が不明なことから、
評価が難しいと我々は考える。