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日本郵船(株)【9101】の掲示板 2023/05/17〜2023/05/18

私は昨日完全撤退しましたが、これから郵船に投資をお考えの方の参考に、私の見立てを書きます。長いですが。

郵船は、他の株が騰がるほど、下がりやすい銘柄です。
その理由は、本質的に景気敏感株なので、簡単に言えば先物的な、しかも逆作用の強い銘柄です。
要するに、平均株価が騰がるほどヘッジ売りの対象になりやすく、事実、これまでも業績などほとんど関係なしに、景気先行きに一点の曇りでもあれば寄って集って空売りされまくってきました。
ここ数年だけ、望外の利益が出て超高配当になったため、業績連動的な動きをしてきたにすぎません。

これは銘柄の特性でもありますが、一方で経営陣が何らの手も打てなかったということでもあります。コロナ前は財務体質が弱く、赤字ギリギリの経営だったため、空売りによる株価毀損に対してどうしようもなかったのです。

しかし今は全く状況が異なります。
コロナ禍に起因する超巨額な現金、純資産が手に入ったので、ヘッジ売りに対して撃つ手は相当にあるわけです。
このため決算発表前までは、どのような手を打つのかとヘッジファンドは遅れて売りポジションを解消していました。
ところが、経営陣はそのような状況を知っているにも関わらず、ほとんど実行的な手を打ちませんでした。これに歓喜したヘッジファンドは猛烈に売りポジションを入れ、どうやら当面は自社株買いもやらなそうだとみられてさらに売り込まれているのです。

ここまでやられ放題やられて、何もせずにただボーッとしている経営陣。
おそらく内部では侃侃諤諤の議論が戦わされているものと思いますが、しかし行動が伴わなければ見透かされて売り込まれます。

今回の経営陣交代と決算と自社株買いの実行タイミングは、郵船がヘッジファンドに利用されなくなるための千載一遇のチャンスだったのです。それをみすみす見過ごしてしまった。この過失は超巨大な負債に匹敵します。

仮に今から自社株買いを、今日にでも実行したとしても、おそらく状況は変わりません。
経営陣の鈍重体質が暴露された後にどれだけ虚勢を張っても何らの効果もないはずです。

こういった見立てで私は長年お付き合いしてきた郵船を見限りました。
これから投資される皆様のご成功を祈念します。