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オリックス(株)【8591】の掲示板 2020/09/07〜2020/09/11

オリックスはインドの再生可能エネルギー事業者、グリーンコ・エナジー・ホールディングスに出資する。年内にも約9億8000万ドル(約1040億円)で発行済み株式の2割強を取得し、第2位の株主になる見込みだ。急成長するインド市場を海外戦略の中核に据える。

グリーンコはインドの再エネ大手で、原発4基程度に相当する4.4ギガワットの発電容量を持つ。さらに8ギガワット以上の開発案件を抱える。太陽光や風力、水力の組み合わせによって天候不順の際も電力を安定供給できる仕組みを強みに事業を拡大している。

オリックスは年内をメドにグリーンコの創業者から約6億5000万ドル分の株式を取得する。同時にインドで保有する風力発電事業をグリーンコに売却し、譲渡額にあたる約3億3000万ドル分の新株も引き受ける。日本企業による再エネ関連の海外企業への投資としては過去最大規模だ。

新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が失速する現状でも再エネ事業は成長が続くとの期待がある。各国は温暖化ガスの排出が多い石炭火力発電などからの転換を進めており、政府機関や電力会社などとの長期契約による安定した売電収益が見込める。

インドも深刻な大気汚染などを背景に再エネが重視されるようになっている。市場規模は2020年に110ギガワット強と、前年比で約2割増える見通し。政府は22年までに175ギガワットとする目標を掲げる。

グリーンコには既に、シンガポール政府投資公社やアブダビ投資庁が資本参加している。競合する大手のリニューパワーにも米ゴールドマン・サックスや、東京電力ホールディングスと中部電力が共同設立したJERAが出資している。

オリックスは日本では共同出資も含めて約1ギガワットの太陽光発電を運営している。太陽光の電力買い取り価格が下落しており、今後の収益拡大の余地は限られる。海外投資を強化して一段の成長を目指す。