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(株)みずほフィナンシャルグループ【8411】の掲示板 2022/03/27〜2022/03/31

来年度の日本国債市場では、利回り曲線(イールドカーブ)の傾斜が急になるスティープ(傾斜)化圧力が継続するとの見方が出ている。世界的な資源高でインフレ期待の上振れが続く中、日本銀行が長期金利の変動幅の上限を引き上げるとの思惑がくすぶっているためだ。... 

モルガン・スタンレーMUFG証券の杉崎弘一債券ストラテジストは、日銀は現時点で長期金利の上限を修正する考えはないだろうとしながらも、「市場は上限超えを試す可能性があり、政策修正の思惑は10年超のスティープ化につながりやすい」と指摘する...

   4月以降の消費者物価指数(CPI)が2%程度の伸びとなっても、日銀はコストプッシュ型インフレだとして金融緩和の修正を否定している。しかし、欧州中央銀行(ECB)が賃金上昇を伴わない一時的な物価上昇にも対応するタカ派姿勢に一変した。モルガンMUFG証券の杉崎氏は、「日銀が今いくら否定しても、実際にCPIが2%を超えてきた時に否定しないと海外投資家は信用しない」と言う。

  日米金利差が拡大する中、日銀が金利上昇を抑制する姿勢を明確にするほど、「悪い円安」を促すのではないかとの見方も政策修正の思惑の背景にある。SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、「あらためてYCCの問題点が問われることになるかもしれない」との見方を示す。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケットエコノミストは、「日銀が超長期債も含めて金利上昇を止めにかかっており、新年度の投資家需要も入ればスティープ化は抑えられる」とみるものの、「円安が止まらなくなり、10年金利の0.25%トライが常態化した場合は、長期金利目標の上限引き上げが検討される可能性もある」との見方を示した。(ブルームバーグ)