ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

スルガ銀行(株)【8358】の掲示板 2020/01/15〜2020/02/03

情報まで!😄
黒田総裁は1月21日の会見で「政策効果がコストを上回っている」と強調したが、緩和の長期化が不可避となった以上、いずれコストが政策効果を上回りかねない。
もちろん、大規模緩和の4年間の成果として、1)12四半期(3年)連続「需給ギャップ」需要超過、2)日経平均4割高など「資産効果」発現、3)この2-3年の円相場の安定-等枚挙に暇がない。

だが、マイナス金利の「功罪」は議論百出となって銀行経営悪化の副作用が懸念されて久しい。 東京商工リサーチによれば、全国111行のうち14行で19年3月期の総資金利ざやが「逆ざや」に陥った。経営難の銀行が融資に慎重となり、逆に高リスク投融資に傾斜する事態が懸念される。

すでに、欧州でもマイナス金利への逆風が強まり、ECBは政策金利の1つを-0.5%と日銀より低くするがドイツでは企業や個人の預金口座にマイナス金利や口座維持手数料を課す等ECBへの反発が強まっている。

スウェーデン中銀は低金利が招いた家計債務膨張を食い止めるべく19年12月にマイナス金利を解除した。米FRBは19年夏に景気下振れに備えるべく3回の予防利下げに踏み切り、現在の政策金利は1.50-1.75%にある。

FRB内では、将来の米景気後退を見据えた政策手段を論議しているが、「マイナス金利について全メンバーが『現時点で魅力的な手段ではない』と評している」(米FOMC議事要旨19年10月)-。

むろん、長引く低金利は、融資や資金運用の利ざや収益減で銀行の体力を奪い金融仲介機能を損なうからすでに、「日銀は利下げの副作用が効果を上回るリバーサルレートを意識している」(同米系ファンド幹部)という。金融緩和「限界論」には米プリンストン大学マーカス・ブルネルマイヤー教授の「リバーサルレート」論がある。

金融緩和が長期化すると銀行が保有する長期固定金利債のキャピタルゲイン(資本利得)が逓減し、利ざや縮小で収益悪化や自己資本毀損が起こり銀行は収益確保で損益分岐金利「リバーサルレート」以下に貸出金利を下げられず逆に金利引き上げで引き締めに転じるという。(続く)