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(株)第四銀行【8324】の掲示板 〜2015/04/28

 第四銀行は4月からキャッシュカード一体型のクレジットカードを発行する顧客の年齢を18歳に引き下げる。県内で若年層の人口が減るなか、将来、給与振込や住宅ローン取引が見込める顧客を早めに囲い込むのが狙いだ。静岡銀行のほか、関東の有力地方銀行にも同様の動きがある。小口金融を巡る各地の地銀の戦略に影響を与えそうだ。

 対象は「だいしWillink(ウィリンク)JCBカード」。対象年齢引き下げで初年度に2000人の新規契約を目指す。これまでは20歳以上の社会人に発行しており、契約者数は16万人。毎年1万人前後のペースで増加してきた。

 4月以降は親権者の同意を得たうえで、高校生を除く18歳以上の大学生や専門学校生にも発行できるようにする。買い物の利用限度額は10万円。家族カードの対象に18歳以上の大学生を加えることもできる。ただ、可能な限り本人に銀行口座を開設してもらえるよう働き掛ける。

 年齢別に調べたところ、18歳になると銀行の口座を開設する人が急増する。進学で親元を離れる際に、仕送り資金などを受け取る口座をつくるためとみられる。

 カード発行の可否を判断する支払い能力の審査はカード会社のJCBに依頼する。JCBはすでに学生向けのクレジットカードを扱っており、ノウハウがある。

 3月に新潟大学で窓口を開き、カード契約や口座開設の相談を受け付ける。4月には申し込み受付の窓口を設け、新入生を取り込む。

 若年層に着目したのは、インターネット通販の普及やスマートフォン(スマホ)のアプリのダウンロードで、カードを使う機会が増えているからだ。セブンイレブンやローソンといったコンビニエンスストアや第四銀のATMで、休日・時間外の現金引き出し手数料が無料になる機能もアピールする。

 3月中には若者の間で普及している無料通話・チャットアプリ「LINE(ライン)」に公式アカウントを開く。ラインを通じてキャンペーン情報を発信するなど若年層を視野に入れた取り組みを強化する。

 第四銀はこれまで、県内企業と提携し、ウィリンクカードで買い物をした場合に2倍のポイントを付与し、会員増を目指してきた。アクシアルリテイリング傘下の原信やナルス、ウオロク(新潟市)の地場スーパー、新潟市・万代地区の商業施設「ビルボードプレイス」などが対象だ。