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(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】の掲示板 2024/04/06〜2024/04/09

こんにちは、先日伊藤忠が総配当性向を50%にし、配当を下限200円の累進配当にするという発表をしたところ、株価は10%を超える値上がりとなりました。一方三菱UFJは4月1日、新中経を発表しその中でROEを現在の6.5%から9%まで上げるという発表をしました。株価の方は前日比-62円、率にして約4%の下落と散々でした。新年度で普通は決算発表時に行う中経の発表を前倒しして行ったにもかかわらず、この結果は会社側としてもショックを隠せないのではと思います。いったいこの差はどこから来ているのでしょうか。
ROEを上げるためには当期純利益を増やすこと、一方で自己資本比率を上げることが有効です。つまり、もっと儲けて自社株買いもして株価を上げますと公約しているのに等しいにもかかわらずこの結果でした。
伊藤忠で私が注目したのは総配当性向50%のです、総配当性向とは配当と自社株買いが純利益に占める割合のことですから純利益の50%を配当と自社株買いに充てるということです。
三菱UFJの場合は配当だけで40%を食ってしまっていますので、同じことをしようとした場合おそらく総配当性向はその倍くらいにしないとできないはずです。

株価を上げるには増配か自社株買いかという議論はするつもりはありません。5大商社のROEはいずれも15~22%となっています。三菱UFJは6.5%と低いのでこれから3年で9%まで上げようとしているところです。言ってみれば元々立っている土俵が違うということです。
このyahooの企業情報によれば社員の平均年収は
三菱UFJ  平均年齢 39.4歳  平均年収 7,840千円
三菱商事 平均年齢 42.9歳  平均年収 19,390千円
となっています。

この差を生んだのは何かと聞かれれば黒田体制による日銀の異次元の金融緩和政策と思います。11年間続いた銀行の冬の時代はやっと終わりを告げました。この間の日経平均株価の上昇は、ひとえに銀行が儲けを我慢することで成し遂げられたと言っても過言ではないと思います。
以前に「疾風に勁草を知る」ということを書きましたが、今も気持ちは変わっていません。銀行の時代はこれからです、伸び代は大きいです。短期の上げ下げに一喜一憂することなくゆったりと待とうではありませんか。