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(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】の掲示板 2017/03/24〜2017/03/29

中国経済、刺激策にけん引された成長への不安By Mark Magnier (1/2)
2017 年 3 月 29 日 17:21 JST
米民間調査会社チャイナ・ベージュブック・インターナショナル(CBBインターナショナル)が公表した調査リポートによると、1-3月期の中国経済は安定を保ったものの、財政支出と低利融資に後押しされた経済の勢いを維持するのは困難かもしれない。
 この調査は中国全土の銀行関係者160人、および34業種の企業3300社からデータを集めている。
 不動産やコモディティー(商品)など、2016年下半期と17年初めの中国経済をけん引したのは景気刺激策を燃料とする成長エンジンだが、このエンジンは次第に不安定となり、すでに高かった債務水準をさらに引き上げていると、調査は指摘した。

 こうした傾向によって消費、サービス、ハイテク産業を中心とした経済構造にシフトするという中国政府の目標への到達は遅れている。最も業績が良く恩恵を受けた企業の多くは国有の製造業者で、政府が育てるべき民間企業は入っていなかったからだ。
CBBインターナショナルのリーランド・ミラー最高経営責任者(CEO)は、「中国は成長を押し上げ続けるためにあらゆることを最大限行っている。しかし、これは経済のリバランス(再均衡)を後戻りさせることを意味する」と述べた。
 中国政府の指導部がその方針を貫けば、年内に「最後の審判」が下されることはないだろう。今秋予定されている共産党の指導部入れ替えを前に、政府は政治と経済を安定させようと努めてきた。調査によると、世界の投資家は総じて中国政府がこの目標を達成できるだろうと確信している。

 ミラー氏は、中国には痛みを伴うが必要不可欠な構造改革を先延ばしにしてきた過去があり、債務が状況をさらに困難にしていると話した。
 CBBインターナショナルが指摘する債務と成長基盤のもろさへの懸念は、最近発表された他のリポートにも示されている。経済協力開発機構(OECD)は今月、中国企業(金融を除く)の抱える債務がいまや国内総生産(GDP)の170%に達しており、主要経済の中で最も高い水準にあると指摘した。CBBインターナショナルは「足踏みを続けるだけでもきつくなっている」と警告した。