投稿一覧に戻る シャクリー・グローバル・グループ(株)【8205】の掲示板 〜2015/04/28 1294 tkv***** 2014年9月14日 15:58 円安は損益にとって好ましいですが、対ドルで1円の円安(期中平均ベース)がいくらの増益効果を持つかとの推定は困難です。敢えて言えば、純利益の1%程度押し上げるとは言えそうです(例えば、20億円の純利益とすれば1円の円高に対して約20百万円)。一般に言われる1円の円高が云々は当てはまらず、敢えて言えばこの様な純利益に対してとの表現が適切なようです。一方、包括利益における「為替調整調整勘定」に対しては大きな影響があります。1円の円安(四半期末比ベース)が120百万円程度と思われます。 また、円安だからと言って、決算上、為替差益が得られるとは限らず、逆に為替差損ともなりえますので、決算書を読む時には注意を要します。なぜなら、ドルに対して、元、ルピア、リンギ等のレートが決算上では為替損益に於いて大きなウェートを占めていますので。 ともあれ、日本の一般的な企業に比べ、純利益に対する影響は小さく、一方、「為替調整調整勘定」に対する影響は極めて大きいのがシャクリーの特徴です。 少し、分かり難いので具体的なデータ(一昨年のデータ、リンギ、ルピアの影響が僅少、且つドル・元がほぼリンク)で示しますと、 為替レート期中平均/(期末) ドル/円レート 2012.04-06月 80.13/(79.53) 2012.07-09月 78.65/(77.92) 2012.10-12月 81.14/(85.89) 2013.01-03月 92.21/(94.21) 中国元/円レート 2012.04-06月 12.68/(12.60) 2012.07-09月 12.43/(12.32) 2012.10-12月 12.90/(13.61) 2013.01-03月 14.68/(15.02) 為替が大きく変動しておりますが、決算上では;- 為替損益 2012.04-06月 +3百万円(前四半期平均レート比で+0.86円のドル高) 2012.07-09月 -9百万円(-1.48円のドル安) 2012.10-12月 -32百万円(+2.49円のドル高) 2013.01-03月 +76百万円(+11.07円のドル高) 年間累計では+38百万円に過ぎません。決算の為替損益を見ても円安効果はほとんど現れません。決算上、円レートは基本的に為替損益とは無関係の様です。 他方、「為替調整調整勘定」はと言うと;- 2012.04-06月 -354百万円(前四半期末レート比で-2.75円のドル安) 2012.07-09月 -197百万円(-1.61円のドル安) 2012.10-12月 +1,172百万円(+7.97円のドル高) 2013.01-03月 +1,070百万円(+8.32円のドル高) 年間累計では+1,690百万円と、「為替差益」の60倍の益が計上されてます。純利益が2,780百万円でしたから、合わせて4,470百万円となり、純資産を2012.03末の6,706百万円から、2013.03末の11,176百万円へと4,470百万円増加させてます。 包括利益をあまり重視すべきではないとは思いますが、円安傾向と言うのが長期的趨勢となるのでしたら、それを十分に斟酌すべきかも知れません。 各位 誤り等がありましたらご指摘ください。 為替レートは「OANDA」のデータです。 そう思う88 そう思わない0 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する 証券取引等監視委員会に情報提供する ツイート 投稿一覧に戻る
tkv***** 2014年9月14日 15:58
円安は損益にとって好ましいですが、対ドルで1円の円安(期中平均ベース)がいくらの増益効果を持つかとの推定は困難です。敢えて言えば、純利益の1%程度押し上げるとは言えそうです(例えば、20億円の純利益とすれば1円の円高に対して約20百万円)。一般に言われる1円の円高が云々は当てはまらず、敢えて言えばこの様な純利益に対してとの表現が適切なようです。一方、包括利益における「為替調整調整勘定」に対しては大きな影響があります。1円の円安(四半期末比ベース)が120百万円程度と思われます。
また、円安だからと言って、決算上、為替差益が得られるとは限らず、逆に為替差損ともなりえますので、決算書を読む時には注意を要します。なぜなら、ドルに対して、元、ルピア、リンギ等のレートが決算上では為替損益に於いて大きなウェートを占めていますので。
ともあれ、日本の一般的な企業に比べ、純利益に対する影響は小さく、一方、「為替調整調整勘定」に対する影響は極めて大きいのがシャクリーの特徴です。
少し、分かり難いので具体的なデータ(一昨年のデータ、リンギ、ルピアの影響が僅少、且つドル・元がほぼリンク)で示しますと、
為替レート期中平均/(期末)
ドル/円レート
2012.04-06月 80.13/(79.53)
2012.07-09月 78.65/(77.92)
2012.10-12月 81.14/(85.89)
2013.01-03月 92.21/(94.21)
中国元/円レート
2012.04-06月 12.68/(12.60)
2012.07-09月 12.43/(12.32)
2012.10-12月 12.90/(13.61)
2013.01-03月 14.68/(15.02)
為替が大きく変動しておりますが、決算上では;-
為替損益
2012.04-06月 +3百万円(前四半期平均レート比で+0.86円のドル高)
2012.07-09月 -9百万円(-1.48円のドル安)
2012.10-12月 -32百万円(+2.49円のドル高)
2013.01-03月 +76百万円(+11.07円のドル高)
年間累計では+38百万円に過ぎません。決算の為替損益を見ても円安効果はほとんど現れません。決算上、円レートは基本的に為替損益とは無関係の様です。
他方、「為替調整調整勘定」はと言うと;-
2012.04-06月 -354百万円(前四半期末レート比で-2.75円のドル安)
2012.07-09月 -197百万円(-1.61円のドル安)
2012.10-12月 +1,172百万円(+7.97円のドル高)
2013.01-03月 +1,070百万円(+8.32円のドル高)
年間累計では+1,690百万円と、「為替差益」の60倍の益が計上されてます。純利益が2,780百万円でしたから、合わせて4,470百万円となり、純資産を2012.03末の6,706百万円から、2013.03末の11,176百万円へと4,470百万円増加させてます。
包括利益をあまり重視すべきではないとは思いますが、円安傾向と言うのが長期的趨勢となるのでしたら、それを十分に斟酌すべきかも知れません。
各位
誤り等がありましたらご指摘ください。
為替レートは「OANDA」のデータです。