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丸紅(株)【8002】の掲示板 〜2015/04/28

11月4日(ブルームバーグ):総合商社の丸紅 はインスタントコーヒーの供給を拡大する方針だ。ブラジルに持つ製造子会社を完全子会社化するとともに、需要が急成長しているアジア地域でも新たな供給体制を築き、事業の拡大を目指す。

飲料原料部長の梶原和幸氏がブルームバーグとのインタビューで明らかにした。これまでコーヒーの生産国と見ていた東南アジア諸国連合(ASEAN)について「生産国であり消費国でもあるという見方に変わってきた」と指摘。その上で「インスタントコーヒーの製造拠点はブラジル1本足だったが、アジアにも軸足を移す」との方針を示した。

財務省の貿易統計によると、2013年のインスタントコーヒーの輸入量は1万1200トン。丸紅はそのうち3分の1程度を取り扱う大手。レギュラーコーヒー用のコーヒー生豆も含めた世界的なコーヒートレーダーを目指すとしている。

丸紅は9月、インスタントコーヒーを生産するブラジルのカフェ・イグアスに株式公開買い付け(TOB)を実施。約40億円を投じて出資比率を64%から98%に引き上げた。イグアスは10月にサンパウロ証券取引所の上場を廃止。残る株式も取得して早期に100%子会社化する。

イグアスの年間生産能力は2万トン。インスタントコーヒーの単一工場での生産能力は世界最大規模といい、日本や欧米など世界30-50カ国で大手コーヒーメーカーなどに販売している。

国際コーヒー機関(ICO)によると世界のコーヒー需要は2020年までに年間1.5-2.5%の伸びが見込まれている。丸紅ではインドネシアやタイ、ミャンマーなどでは世界平均を大きく上回る2けたの成長を見込む。特にインスタントコーヒーと粉ミルク、砂糖が1セットとなった「スリーインワン」と呼ばれる商品の需要が高く、インスタントコーヒーの製造会社も現地に設立されている状態という。

丸紅では、イグアスからの供給にとどまらず、ベトナムやインドネシアなどにおいてもインスタントコーヒーの供給源を確保したい考え。製造工場の新設は採算的にも合わないため、他社との提携なども含めて具体的な施策を検討していく