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伊藤忠商事(株)【8001】の掲示板 2016/07/27

CITIC の連結取込みによる利益見通しの 20%水増し
伊藤忠はドラモンド JV に保有する 20%の持分を「関連会社投資」から「その他の投資」に区分変更する
ことにより、会計を操作し、連結会計上巨額の損失の認識を回避したと弊社は考えている。
一方、伊藤忠の CITIC への投資を見ると、同社は全く逆のことをしている。弊社の見解では、伊藤忠が
中国の国有企業に対する小さな非支配株主持分を「関連会社投資」と分類しているのは、CITIC の利益を
伊藤忠の連結会計に取り込むことが目的である。弊社の見方では、伊藤忠は持分法を適用して連結会計
に取り込むべきではない。なぜなら伊藤忠は、中国政府が議決権の大半を保有して運営する企業に「重
要な影響力」を有しているとは主張し得ないからである。
伊藤忠の Brand-new Deal 2017 の主要目標の一つは、「非資源分野を中心とした成長戦略推進による純利
益 4,000 億円に向けた収益基盤の構築」である。33 この目標に向けて、伊藤忠は 2015 年 1 月 20 日、
6,000 億円を投じて香港証券取引所に上場している中国の国有企業 CITIC Ltd (「CITIC」)(HK: 267)の株
式 10%を取得する契約を締結した。34
この取引の構造は、伊藤忠が CITIC に対する持分を「関連会社投資」と分類できるよう意図的に設計さ
れた。伊藤忠は Charoen Pokphand Group(「CP」)と 50%ずつ保有するジョイントベンチャーChia Tai
Bright Investment Company Limited(「CT Holdings」)を設立し、伊藤忠と CP それぞれの CITIC 株式
を保有させる構造にした。JV である CT Holdings は、CITIC 株式 20%を保有している。CT Holdings の
50%株主として、伊藤忠は CITIC を持分法適用会社と認識し、2016 年 3 月期第 3 四半期から持分に応じ
た CITIC の損益を連結会計に取り込んでいる。