ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

任天堂(株)【7974】の掲示板 2024/04/04〜2024/04/10

DDR5の4GBくらいのメモリの価格は、秋葉価格で4000円くらいですから、新型のスイッチの部品原価が20000円とすると、それに占める割合は2割くらいとかなり大きなものになります。これが8GBになると、原価は4000円も高くなるということです。

ゲームを作る中で、ゲームの論理処理部分が使うメモリサイズは僅かなものであり、そのほとんどはグラフィクス関連の情報になります。

そのため、メモリサイズを節約するには、ある画面で使用するグラフィクス関連の情報を減らすことが有効であり、画面大きく転換するごとに、ストレージから新しいデータを読み込むことになります。

贅沢をするなら、大量のメモリを搭載しておき、全てのデータをメモリに読み込んでおいて処理すればいいことは当然ですが、それではコストの問題を解決できないのです。

それで、部分的にデータをストレージから読み込んで画面転換をする仕様のゲーム開発するとすると、そこでの性能を決める部分は、ストレージからのデータの読み込み速度ということになります。

要するに、メモリの容量が小さくて、小分けにしたデータを頻繁読み込まなくてはならいないとすると、ストレージの性能が高ければ、メモリが少なく、低コストなゲーム機でも、その待ち時間のストレスが低減されるということになります。

このあたりのシステムの容量と性能とゲームデザインの全体バランスを考慮した最適化が、特にコストの制約が厳しいスイッチでは、とても大切になります。

スイッチのアーキテクチャを最新のOrinに更新すると、ストレージのコストは同じでも、接続規格が低速なeMMC規格から、それの5倍も高速なUFS規格にアップデートされますから、高価なメモリサイズを増やすことなく、ストレージの高速化でシステム全体の体感性能を高めることができます。

これもアーキテクチャ更新の効果です。