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 名古屋市議会の経済水道委員会は22日、名古屋城天守閣の木造復元事業の基本設計費などを盛り込んだ補正予算案を可決した。23日の本会議で成立する見通し。国の特別史跡の城郭が木造で復元されるのは全国で初めて。

【こんな姿だった】大空襲で焼失する前の名古屋城天守閣 1936年空撮

 市民税5%減税を見直して財源に充てるよう検討することや事業費の圧縮に努めることなどの付帯決議をして賛成多数で可決、共産市議らが反対した。

 総事業費は最大504億円。石垣の詳細な調査に伴い、11月に天守閣の入場を禁止する。2019年9月に現天守閣を解体、20年6月に復元工事に着手し22年12月の完成を目指す。

 天守閣は1612年に完成。1930年には城郭として国宝第1号に指定されたが、戦災で天守閣は焼失した。石垣が残っていたこともあり、52年に特別史跡となり、59年に天守閣が鉄筋コンクリートで再建された。

 市は、震度6強で倒壊の恐れがあるため、耐震改修での整備を計画していたが、09年に就任した河村たかし市長が方針を転換。焼失前の正確な実測図が残っていることなどから木造復元を推進し、16年3月、事業の優先交渉権者に竹中工務店を選んだ。

 市は当初、東京五輪直前の20年7月の完成を目指し、昨年の6月議会に補正予算案を提出したが、工期の短さから継続審査となった。市の収支計画も問題視され、9月、11月の両議会でも理解を得られなかった。市は完成時期を22年12月とする案を開会中の2月議会に示していた。

 河村市長は報道陣の取材に「(可決は)ありがたい。1000年後にも残せる世界の宝ができる」と述べた。【三上剛輝、山口朋辰】
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最終更新:3/22(水) 23:49