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(株)インターアクション【7725】の掲示板 〜2015/04/28

>>47949

有難うございます。
今期に減税のため、一括にしてる。
じゃ、来季は今期の減価償却がないと言う事ですか?

もし、そうなら来季は利益凄いですよね。

  • >>48017

    まあ、簡単に言うとそういうことになります。

    決算説明資料から、今期のIAの自社保有発電設備投資を6億と仮定します。

    本来、太陽光発電の設備の法定耐用年数は17年程度と定められているので、(定額法の場合)今期に自社保有設備にかかる経費として計上できるのは6億÷17≒3500万円

    簡便には、「売り上げ」-「経費」=「利益」ですので、単純にEPSで-350円分経費として計上されるわけです。

    しかし、今はクリーンエネルギー普及促進のために、特例制度が認められており、再生可能エネルギーの設備費用を初年度に全額一括して経費に計上することができます。(するかしないかは任意ですが、IRに確認したところIAはする予定だそうです。)

    なので、上記の式の「経費」が本来は3500万円のはずが、6億円計上されることになるわけです。
    IAからすると、今期に出る予定の本来の利益を5億6千5百万円減らすことができます。
    (会計の紙面上の話ですので、生み出されるキャッシュの量は変わりません)

    決算短信の今期の純利益予想が5億5千万円なので、上記の一括償却をしなければ11億円程度(EPS11000円)の利益計上予想になっていたはずです。

    一括償却することにより今期の(見た目の)利益を減らすことができるので、支払うべき税金を節税することができます。
    配当性向が一定なら、支払う配当金も抑えられます。

    次年度以降は、17年間毎年計上するはずの自社保有発電に関わる経費3500万円が計上されないので、EPSで+350円となり、これが16年続く計算になります。

    ※今は簡便に営業利益=純利益のような計算を明示的にしておりますが、過去に出した大赤字の累積の損失が解消されましたら法人税等が復活するので、その分は利益は減ります。

    もちろん、来期も新たに自社保有設備を増やし、それを一括償却する可能性があります。
    (経営的にはむしろそうするべき)

    要は、支払わなければならない税金や配当金を後回しにするようなイメージですね。
    個人の財布からすると、わざわざ利益を減らすということに違和感があるかもしれませんが、キャッシュフローという考え方を学んで頂ければよいと思います。

    とりあえず、私が買い戻した一番の理由は、主力の光源事業の利益率が前期より改善する見通しという点です。
    中期的に15億~20億の売り上げ見込めるそうなので、営業利益で7.5億~10億くらいへの成長が視野に入っているということ

    太陽光はあくまでも固定買い取り制度による一時的なバブルであることは重々承知していますので、光源の好調と成長期待が確認できたことが何よりの買い理由なのです。

    太陽光はバブルの今のうちに自社保有設備を増やし、償却するものは一括償却してしまうことで、将来的に計上される減価償却費の減少と売電収入による利益により、安定した高いEPSを排出できる企業となることができるのです。

    IAは半年、1年の話ではなく、中長期的な経営の安定を目指していく方針であるようです。