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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2018/04/22〜2018/05/08

 本日の日経電子版では、ニコンが今期(2019・3期)決算で、中国向け有機EL用露光装置が牽引し、営業利益が対前期比30%増の700億円になりそうという予想を出した。

 キャノンも今期(2018・12期)露光装置の販売台数を対前年度比+47%増とみている。既に、2018・12期1Q(1~3月)において、対前年同期比+55%増の露光装置販売台数を達成し、特に営業利益に貢献して、事業別損益決算では、露光装置を含む産業機器が2018・12期1Qにおいて、売上高は対前年同期比+16%、営業利益は+2.14倍と飛躍的な営業利益を達成している。キャノントッキ製有機EL用蒸着装置を含む産業機器(露光装置を除外)は、1Qでは、売上高が対前年同期比+10%と期待したほどでなかった。

 一方、最近のVテクの露光装置の受注予想状況(大口受注情報に基づき予想)は、
2017・3期:260億円(台数:24台):受注占有率:35%:
2018・3期:640億円(台数合計;55台:19台(上期)、36台(下期)):受注占有率:58%:
 上記実績予想から分かるように、2018・3期には、露光装置の受注高並びに受注台数共に対前年度比2.3~2.5倍と急激な伸長を見せていることが分かる。受注占有率が飛躍的に増大している利益率の高い露光装置の営業利益への貢献度は定量的に出すことは困難だが、Vテクの営業利益率が2017・3期11.9%から2018・3期見込み18・2%に上昇したことに大いに貢献していることは明白であろう。しかも、露光装置の営業利益率は検査装置のそれよりもはるかに高く20%を超えており、今後のVテクの利益貢献度NO1であることは自明の理である。

 FPDの製造装置の中では、粗利益率NO1と言われる露光装置は日本の3社しか競合企業が少なく、価格競争力の点で恵まれていると思われる。

 2016年までは、蒸着装置がFPD製造装置のキー装置と言われていたが、現時点では、競合企業が7社(SFAが中国のGVOとRoyalへ供給、Sunic SystemがLGDに供給、達運精密がAUOに供給など)あり、受注競争激化に伴いプライスダウンが進展し、一世を風靡したキャノントッキ製蒸着装置も小型化と競合他社との価格競争で売上高も約120(億円/台)と従来の160~210(億円/台)よりも大幅に値を下げ、営業利益率も15%と低くなったことがキャノントッキの2017・12期決算(売上高:1434億円、営業利益:216億円、営業利益率:15%)から判明している。

 Vテクの2019・3期の露光装置の受注予想を皆さんも知りたいでしょうか?知りたいですよね?
私も、2018年に新設されるLCD並びに有機EL生産ライン数から受注露光装置を予測していますが、まだ時期尚早と思いますので、ここでは省略します。勝手に想像して下さい。会社は勿論、今期の露光装置の受注台数を予測して2019・3期に並びに2020・3期の決算予想をするでしょう。今年の受注のほとんど(7月以降の受注)は2020・3期の売上高決算に反映されると予測されますが・・・。