(株)ピーシーデポコーポレーション【7618】の掲示板 2017/02/04〜2017/02/10

ＰＣデポにとっての売掛金とはなんなのか？

新規契約が増えるたびに売掛金の残高が増える仕組みに注目することになるはず。
一取引のレベルまで細分化して考えるとわかりいいです。

①2016年4月に新規契約（2年縛り、サポートサービス月額5000円、24ヶ月で12万円）が1件成立した。
　（売掛金）　120,000　　（売上高）　120,000

②2017年3月度、契約者から計12か月分の代金6万円を受け取った。
　（現金預金）　60,000　　（売掛金）　60,000

　この仕訳であれば新規契約が増えれると、そのたびに売掛金が増えるということになるはず。

　売掛金の残高が純増となること自体は、2年かけて代金回収する仕組みからすれば別段おかしな話ではないです。前年度よりも新規契約数が二桁増となれば、どうしても売掛金の残高は増えていかざるを得ないです。

　ではこの仕訳に問題はないのか。この単純すぎる仕訳だとサービスを提供していない翌年度の分まで売掛金/売上高計上していることになっています。2年目分はいまだサービス提供がなされておらず、サービス提供する義務が残っている以上は、売掛金と同額の負債（前受収益）が発生していると考えられます。そこで決算整理仕訳で次のような仕訳③をきるとわかりいいです。2年度はサービスの提供が終了するので、その分については仕訳③の反対仕訳④をきります。

③決算整理仕訳
　（売上高）　60,000　　（前受収益）　60,000

④2017年3月度にすべての契約を履行した。
　（前受収益）　60,000　（売上高）　　60,000

なお、売掛金については月額のクレジットカード会社から回収されます。
⑤売掛金の回収を行った。
1年目
　（現金預金）60,000　　（売掛金）　　60,000
2年目
　（現金預金）60,000　　（売掛金）　　60,000
売掛金は全て回収されました。