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(株)タツミ【7268】の掲示板 2015/04/29〜2019/07/17

ロボット、新分野開拓急ぐ 車部品のタツミ 2017/6/22 7:01日本経済新聞 電子版
自動車関連部品製造のタツミはロボット分野の強化に乗り出す。自動車の電装品やブレーキ用部品の生産効率化へロボットの活用を拡大するほか、新規事業としてロボット用部品の開発や販売を進める。国内の自動車関連の生産が伸び悩む中、日本での生産・販売の維持拡大につなげる。連結売上高を3年間で2017年3月期に比べ2割伸ばした上で、25年3月期には120億円に引き上げる。

 タツミは自動車の電装品やブレーキなどに使われる微細な金属部品を製造している。国内では栃木県足利市と、隣接する群馬県太田市の工場で生産するほか、海外ではメキシコとインドネシアに生産子会社を構えている。現在は国内生産分が売り上げの8割程度を占めるが、今後は海外比率が高まる見通しだ。

 同時に、連結売上高を今後6年で100億円の大台に乗せ、さらに120億円を狙うには日本国内での事業を縮小させないことが欠かせない。そのため生産の効率化とともに、ロボット関連など新分野開拓を急ぐ。23年3月期には国内生産額を17年3月期比2割増やし、国内比率を70%とする計画だ。

 生産の効率化では17年3月期から始めたロボットの導入を拡大する。親会社の自動車部品大手ミツバが開発したロボットを使い、電装品向け部品の加工で生じた余剰部分を取り除く「バリ取り」を手作業から切り替えた。今後は他の工程にも広げる。

 現時点ではバリ取りのほか、部品の搬送や積載の一部に活用がとどまり、国内でのロボット導入は製造設備全体の約5%の19台にとどまる。これをまずは1割超に引き上げ、中長期的には2~3割にすることを視野に入れ、活用を広げる。

 ロボット導入でバリ取りなど比較的単純な作業に従事していた従業員を、不足している工作機械のオペレーターなどに充てる。全体の人数を増やさずに必要な人員を手当てし、人手不足に対応する狙いもある。

 工場への導入と並行して、新規事業としてロボット関連の部品生産にも取り組む。自動車部品生産で培った精緻な技術などを生かし、ロボットメーカーからの受注を目指す。タツミは新事業として航空機や医療機器製造の開拓に力を入れているが、ロボット分野も事業の柱の一つに据える。開発と併せて見本市への出展など、営業活動も加速する。