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ライフネット生命保険(株)【7157】の掲示板 〜2015/04/28

>>4492

破壊的イノベーションって余り見ない言葉ですが、岩瀬社長が使っているようですね。
コメント見て始めて知りました。
かなり古い記事のPRに使っていたキーワードまで正確に把握している、その情報収集力には脱帽します。
惜しいのは、そこまで情報収集でき、現実に契約低迷し、abcさんが擁護しだした8月末から何度も最安値更新しているのに、なぜ批判的な視点がもてないのかというところですが・・・。

さて、「破壊的イノベーション」と岩瀬社長が考える理由を引用してみました。
ビジネスモデル特許すら取れていないモデルを破壊的イノベーションというのは、随分と自信過剰だなという印象ですが。

http://emlyon.exblog.jp/12970183/
ここに、ライフネット生命が「破壊的イノベーション」足りうる理由があるように思う。
1.既存生保にとって、「安い保険料」というニーズにこたえることは困難である。なぜならば、死亡保険の保険料を安くすると利益率が下がり、専属の営業パーソンによる高コストを賄うことが出来ない。
 → 既存生保であるオリックスなんかはすぐ値下げ対応して、ライフネットの遥か先を行く先手の先手を打ってます。また、下にも日本生命の値下げ記事がありましたが、見事に大手企業も対応してきましたよね。証券業界でも、最大手の野村もネット証券に対抗するべく、従来に比べて安価な手数料設定のネット売買のプランも打ち出してます。ところで、ライフネット生命は今頃改訂を言い出したが、医療保険のみ。生命保険も他社に保険料が負けているのに何も言及せず、未だに対応が遅い。これこそ、年収800万社員による高コストを賄うことが出来ないのが原因ではないか。

2.少子高齢化により、若者世代は減少しており、マーケットが小さい。20代、30代に死亡保険のニーズが高いことは理解できるが、セグメント別に見た場合マーケットサイズが小さく、「安い保険料」を販売するうまみがない。
 → 蓋を開けてみると、ライフネットより安い保険料を販売する会社が何社もでてきました。さらには、日本生命も20代をターゲットに。

3.既存顧客は「充実した保障」を求めている。原則として、既存生保の戦略は、既存顧客に対して特約を付加したり、ライフサイクルの変化による乗り換えを主眼としており、既存顧客が求めていない(はずの)「安い生保」を販売する理由がない。
 → オリックス、楽天生命、メディケア、メットライフ アリコ、アフラックはライフネット生命より「安い生保」。
  
悲しいかな、現実は岩瀬社長の「破壊的イノベーション」論理を完全に打ち破ってます。
前職のコンサル業なら、不確定で誰も断定できない将来について語るので、(例え、間違っていても)説得力を盛って論理的に語れば済むので、上記説明で商売が成り立ったでしょう。
極論言えば、現実にあわなくても、顧客が感銘して納得すれば、商売になる。

しかし、起業は論理が一見正しそうに見える程度では成功しません。

ライフネットの意義は価格競争を起こしたところにあって、ネットは大した貢献でないと思ってますけどね。従来からある郵送申し込みの通販はありました。
ネットに変わった程度の影響しかなく、大きなコストダウンが得られるとも思えません。
保険料が高いとする大手生保との差別化要因は、ネットがあるからというよりも、他の会社が採用していた生保レディをやらなかったという点で創意工夫はない。
逆に、他の会社がやらないことをやって、コスト高になって、競争力を失っている状況。

実際、他社は対面販売とネット販売の両方をやっているのですからね。
既存の販売チャネルと併存できる販売チャネルが1つ増えただけにすぎません。
アクサも銀行窓口の対面販売に乗り出して、ネット専業にこだわっているのは今ではライフネット生命のみ。とてもとても既存販売チャネルに対して、破壊的とはいえない。むしろ、ネット専業という販売形態がオリックスや楽天生命によって破壊されているようにさえ見えます。



アクサも脱ネットして、ライフネットを除く生保各社はネット専業では成功しないと判断したわけです。

まあ、創業時に生保レディ批判して安いんだとか原価開示PRをやって、同業他社に喧嘩を売った結果、お前のところ実はそう安くないだろ、開示したのは原価じゃないだろと色々返り討ち食らい、あちこちにライフネットは安くない記事を書かれる結果になったので、自業自得の気もしてますが。
あちこちに敵を作って、ネガティブPRされているのが契約低迷の原因なら当面苦しいでしょうね。