レーザーテック(株)【6920】の掲示板 2019/10/10〜2019/11/06

ーー2019年6月期（第57期）の業績ーー

景気変動の影響を受けにくい先端分野や成長市場にフォーカスすることで、
売上、利益ともに過去最高を更新することができました。

大手ファウンドリは回路線幅7nm、5nmノードの先端ロジック向け設備投資を
積極的に行い、次世代EUVリソグラフィ※1技術の量産適用が初めて開始されよ
うとしています。
当社は、この技術革新を大きなチャンスと捉え、EUVに対応した検査装置を
積極的に開発し市場に投入してきました。
その中でもEUVマスク欠陥検査装置MATRICS X8ULTRAは、当期の受注および
売上に大きく貢献しました。

※1EUV（Extreme Ultraviolet）リソグラフィ：極端紫外線と言われる非常
に短い波長（13.5 nm）の光を用いるリソグラフィ技術で、
従来のリソグラフィ（波長193nm）に比べ、より微細なパターンを形成できる
次世代の技術


ーー新中期経営計画フェーズⅢが開始。初年度の達成状況ーー

マスク欠陥検査装置MATRICS X8ULTRAは、1台で既存のフォトマスクも次世代
のEUVマスクも両方検査できるという、他社には無い機能を持っています。
これは、先端ラインで既存のフォトマスクを中心にしつつも、少数のEUVマスクの採用を開始した半導体メーカーにとって大変貴重で便利な機能です。
回路線幅7nmから5nmノードという最先端のマスクを検査できる基本性能を持ち、かつ1台で既存のフォトマスクと次世代のEUVマスクの両方を検査できる
機能を備えていることが、お客さまから大変ご好評をいただき、半導体マスク
検査装置という当社のコアビジネスにおいてさらに強い競争ポジションを確立
するとともに、EUVマスク検査という新規市場で高いシェアを獲得できました。MATRICS X8ULTRAは、EUVの量産開始初年度から大きな売上を達成し、
当社の中でも大成功した装置になりました。

そして、新規事業であるSiCウェハ欠陥検査/レビュー装置SICA88も、
高い競争力を持ち着実にシェアを上げるとともに売上を増加させることができ
ました。