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(株)メイコー【6787】の掲示板 2019/02/24〜2019/03/12


メイコー、ベトナムにスマート工場――ロボ・AIで人員3分の1(digitalインサイト)

2019/03/11 日経産業新聞 4ページ 2187文字 書誌情報

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 電子部品のメイコーはベトナムに次世代のマザー工場となるプリント基板の生産拠点を4月に稼働する。ロボットや人工知能(AI)による省人化で、従業員を最終的に3分の1程度にする。関税コストが安いベトナムで生産技術を磨き、他拠点にノウハウを共有、柔軟なグローバル供給体制を構築する。米中貿易摩擦の影響による納入先の生産再編にも対応する。
 総額200億円を投じてハノイ市にスマート工場となる新たな生産棟を建設し、7月から製品を出荷する。名屋佑一郎社長は「新しい工場は自由度が高く、最新テクノロジーを徹底的に導入する」と説明する。品質管理や故障予知などに対して、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術を試す「実験場」としての役割も担う。
 メイコーは電子部品を配線でつなぐ「プリント基板」の専業メーカー。韓国や中国の大手スマートフォン(スマホ)メーカーや、世界の自動車部品メーカーを顧客企業に抱える。同社の売上高の30%がスマホ向けで、45%が車載機器向けだ。電子機器向けの需要増加に伴い、ベトナム工場の生産能力を2021年までに18年比で2倍以上に高める。
 次世代通信規格「5G」や半導体の微細化に対応するため、プリント基板も高い性能や品質を求められる。メッキ厚みのバラツキなど許容範囲も厳しい。こうした要求水準に応じるため、ロボットやAIを生産現場に導入する。
 工場内にカメラ、IoT機器を取り付けて、生産ラインの稼働状況、作業員の動きを「見える化」する。物流現場にもロボットを配備し、製造プロセスも含めて自動化する。工程間をスムーズにつなぐことで、作業の無駄をなくす。こうしたデータを無線通信で中央システムに集めて一括制御する。
{後半に続く}