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(株)アドテック プラズマ テクノロジー【6668】の掲示板 2017/04/22〜2017/06/08

皮膚の細菌を殺菌、滅菌するガスを発生させ、傷口に触れずに治療するため、患者に痛みがないのが特長。欧州連合(EU)の認証を取得しており、欧州や中東などで年10台の販売を目指す。

 アドテック社は半導体の表面処理装置などに使う主力のプラズマ用電源の技術を応用した治療機を、2004年からドイツの研究所と共同開発。07~14年には試験機で患者350人の臨床データを蓄積。昨年7月にEUの医療機器認証(CEマーク)を取得し、欧州各国で正式に販売できるようになった。1号機は2月、ドイツの病院に納めた。

 治療機はプラズマが持つ高エネルギーで活性酸素やオゾンといったガスを発生させ、傷口に当てることで細菌の組織を破壊、死滅させる仕組み。幅56センチ、奥行き82センチ、高さ194センチ。本体に自社の電源を組み込んでいる。

 ガスを発生させる電極は患部から約2センチ離して使用。ガスの温度は30~40度で、1カ所(4センチ四方)に2~5分、数日おきに当てる。ガスが触れた表面は細菌が死滅して化膿(かのう)しにくくなり治癒が早まる半面、表皮の下にある皮膚組織(真皮)にはガスが届かないため副作用がないという。

 対象は、やけどや床ずれ、皮膚の潰瘍(かいよう)、手術の縫合跡など。抗生物質(抗菌薬)を塗る治療に比べ、患部に触れないため患者の苦痛が少ない。物理的に細菌の組織を壊すことから薬剤に抵抗力を持つ耐性菌が生まれないほか、抗生物質より2割以上、高い殺菌効果が見込めるという。

 EUの認証を控えた15年から欧州や中東を中心に展示会や学会でPR。現在は両地域で販売代理店を確保し、大学病院など4医療機関に貸し出して性能を確かめている。

 価格は1台1500万円。商品名は「ステリプラス」で、滅菌という意味の英語(sterilization)とプラズマ(plasma)を組み合わせた。同社は「欧州で販売実績を積み、将来はアジアや北米などに販路を広げたい」としている。

すごいね。