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ニデック(株)【6594】の掲示板 2018/04/25〜2018/05/25

今日は疲れましたね。

こんな記事が出ていました。

日電産、「永守節」が再び市場に安心感 事業転換着々と
2018/04/25 19:31 日経速報ニュース 1611文字
 「永守節」が今回も投資家に安心感をもたらした。日本電産(6594)が25日に東京都内で開いた決算説明会。永守重信会長兼社長は、重点分野と位置付ける「車載及び家電・商業・産業用」製品の拡大や、M&A(合併・買収)で事業構造の転換を急ぐ方針を改めて強調した。同日の東京株式市場で日電産株は利益確定売りに押されて2%安で終えたものの、中長期の業績拡大や株価上昇を見込む市場関係者は多い。

 「マーケットコンセンサスをみた経営はしない」。2019年3月期の営業増益率の予想が13%と前期実績の20%から減速する点を説明会で問われると、いきなり「永守節」が全開となった。市場の期待に届かないことは知っているとばかりに「きょうは株価が下がると思った」と余裕の表情で言い放った。

 24日に前期決算とあわせて発表した19年3月期の連結営業利益(国際会計基準)の見通しは前期比13%増の1900億円。過去最高を更新するが、アナリスト予想平均であるQUICKコンセンサス(25日時点、24%増の2072億円)には届かない。市場は「日電産は期初に慎重な見通しを出す傾向がある」として、業績の上方修正を見越している。

 会社予想が控えめな理由は、前提となる為替レートだ。1ドル=100円、1ユーロ=125円と足元の相場よりもかなり円高方向に設定している。仮に現状の1ドル=109円、1ユーロ=133円が1年間続いたら「100億円を上回る営業利益の上振れ要因になる」(モルガン・スタンレーMUFG証券の佐藤昌司アナリスト)

 永守氏は自社の業績について「口が割けても(円高による)環境悪化を理由にしない」と強調する。超保守的な為替前提を置いてもなお2桁増益の見通しを出してくること自体、永守氏の事業拡大への揺るぎない自信を示しているといえる。

 説明会に参加した藍沢証券の三井郁男・投資顧問室ファンドマネージャーは永守氏の説明を聞き「中長期の経営目標達成の確度が高まった」と語った。日電産は21年3月期に営業利益3000億円の目標を掲げ、事業構造の転換を進めている。けん引役となる「車載及び家電・商業・産業用」の営業利益は前期に全体の47%を占め、ハードディスクドライブ(HDD)向けモーターなど「精密小型モーター」の43%を初めて上回った。

 米家電大手ワールプールから冷蔵庫部品のエンブラコを買収することも、この路線の延長線上にある。日電産の省エネモーターをエンブラコのコンプレッサーと組み合わせれば、環境規制の強まる欧米や中国で製品の競争力が高まる。永守氏は「景況感にかかわらず(省エネモーターは)伸びる」とし、「(エンブラコは)収益に大きく貢献する」と自信をみせる。

 車載向けモーターでも投資を加速する。投資金額は3年で2000億円。電気自動車(EV)の駆動モーターでは受注動向をみて19年にもポーランドやメキシコに新工場を建設する。永守氏は駆動モーターのコモディティー(汎用品)化を予想。「ふたを開けたら(自動車のメーカーは違っても)同じ会社のモーターを使う流れになる」といい、将来の価格下落を見越して大量生産による市場の早期獲得をはかる。

 野村証券の秋月学アナリストは24日付リポートで「『高成長分野の高効率モーターは日電産製』という地位確立に向け、着実にM&Aを実行する経営力を高く評価する」として、日電産株の投資判断を3段階中最上位の「バイ(買い)」で継続。21年3月期にかけての利益増加を見込み、目標株価は25日の終値を18%上回る1万9400円で据え置いた。

 決算説明会では、永守氏が6月に就任する吉本浩之次期社長の説明を手助けする場面が目立った。有言実行の「永守節」への投資家の信任がこれまでの日電産株を支えてきた。次の決算発表からは、吉本氏の市場との対話手法にも関心が向かいそうだ。

〔日経QUICKニュース(NQN) 大石祥代〕