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ニデック(株)【6594】の掲示板 2024/01/12〜2024/01/17

ニデックの第2世代の電動アクスル
ステランティスとはどのような出合いがあったのでしょうか。
永守氏:合弁は僕の方から頼みに行ったわけじゃないんですよ。ニデックは世界一のモーターメーカーだと言って、向こうから来たわけですよ。モーターは生命だとよく分かっているわけですね。本来だったら(ドイツの)コンチネンタルやボッシュなどから調達しそうですが、うちに来たんですよ。
 ステランティスとの合弁で開発されたものを中国の工場で生産し、中国に売ることも検討しています。向こうは車に詳しくて、我々はモーターを全部、内製しているのでお互いに技術を出し合って、協力していけたらいいわけです。
 おそらく最後はうちが世界一になると思います。例えばハードディスク向けのモーターでは3番目ぐらいに参入しましたが、今では世界一になって85%のシェアを持っています。(電動アクスル事業は)まだ今からです。
初めて日本車メーカーに電動アクスルを供給する
 中国ではBYD(比亜迪)や米テスラがどんどん値下げして、大手完成車メーカーも値下げして、もう赤字の湖ですね。むちゃくちゃやってるよね。そういうときはちょっと一歩離れて、基礎研究や技術開発に力を入れた方がいいですよ。次に来たなと思うときに、すぱっといいものを出すんですよ。
 「今まで出してきたものを全部見てみろ、全部世界一になっているやないか」ということですよ。時には休むこともあってもいい。事業というのは絶対赤字を出したらいけません。3年かそこらはいいけど、それ以上赤字を蓄積したらだめです。
そうすると、来期は電動アクスル事業が黒字になるのでしょうか。
永守氏:来年は利益がちゃんと出ますよ。特にステランティスとの合弁事業が好調ですから。
来期には電動アクスルの生産量は中国より、ステランティスとの合弁の方が多くなるぐらいでしょうか。
永守氏:来年はステランティスとの合弁の方が多くなりそうです。7:3ぐらいの割合になるかもしれません。
 今までは中国一色でしたが、24年以降は中国以外の日本車や米国車向け(の電動アクスル販売)が立ち上がってきます。そこは10%とか15%程度の健全な利益が出てきます。
日本車メーカーは系列の部品を使うことが多いです。
永守氏:最初は全部そうなっていくと思ったんです。ところが値段が下がらないし、高いですよね。EVはものすごい価格競争ですから、うちの装置を買って分解されています。日本車メーカーの方から見たら非常に安い価格だなと思われるでしょうね。
もうすでに日本車メーカーに電動アクスルを供給することは決まっているのでしょうか。

永守氏:決まっています。
日本のEV向けは初めてですね。
永守氏:初めてですね。相手の会社名は言えません。ニデックという会社はそんな簡単にギブアップして、戦いに負ける会社じゃないんですよ。
 しかし、中国のあの安売りはちょっと異常だと思いますね。そんなところに入ったらいけません。レッドオーシャンもいいところじゃないですか。

問題はインバーターだ
量を増やしていく以外に、コストを下げていくためにどのような対策をしているのでしょうか。
永守氏:モーターに関しては、うちは世界で最大の数量を造っていますから安いですよ。はっきり言って圧勝ですね。だいたい20%から30%の利益を上げていますから。歯車も三菱重工業の子会社を買い、素晴らしい製品ができています。
 問題はインバーターです。中国のインバーターは非常に安いので、それにモーターを付けて売ったら利益が上がるじゃないかと言っていますが、うちのエンジニアは「会長、それでは走っているうちに何が起こるか分かりません。ニデックのブランドが傷つきます」と言っています。
中国のインバーターを使っているのでしょうか。
永守氏:中国に売る場合、中国(のインバーター)はオーケーです。だけど、日本車向けは中国製インバーターはだめだと言われています。抵抗がありますよ。うちのエンジニアはプライドを持っていますから。

中国・浙江省にあるニデックの電動アクスル工場
永守会長の長い経営者人生の中で様々な業界に挑戦してきましたが、自動車産業はどのように捉えていますか。
永守氏:車業界というのは何か変わった業界ですよね。系列取引はどんどん変わってきます。家電業界は全て系列取引でしたが、全部崩れてうちは家電業界のモーターに関しても8割から9割のシェアを持っています。昔は家電メーカーが自社でモーター会社を持っていましたが、僕がそれを買っていきました。

  • >>194

    日本車メーカー納入の話

    >ニデックの第2世代の電動アクスル
    >ステランティスとはどのような出合いがあったのでしょうか。
    >永守氏:合弁は僕の方から頼みに行ったわけじゃないんですよ。ニデックは世界一のモーターメーカーだと言って、向こうから来たわけですよ。モーターは生命だとよく分かっているわけですね。本来だったら(ドイツの)コンチネンタルやボッシュなどから調達しそうですが、うちに来たんですよ。
    >ステランティスとの合弁で開発されたものを中国の工場で生産し、中国に売ることも検討しています。向こうは車に詳しくて、我々はモーターを全部、内製しているのでお互いに技術を出し合って、協力していけたらいいわけです。
    >おそらく最後はうちが世界一になると思います。例えばハードディスク向けのモーターでは3番目ぐらいに参入しましたが、今では世界一になって85%のシェアを持っています。(電動アクスル事業は)まだ今からです。
    >初めて日本車メーカーに電動アクスルを供給する
    >中国ではBYD(比亜迪)や米テスラがどんどん値下げして、大手完成車メーカーも値下げして、もう赤字の湖ですね。むちゃくちゃやってるよね。そういうときはちょっと一歩離れて、基礎研究や技術開発に力を入れた方がいいですよ。次に来たなと思うときに、すぱっといいものを出すんですよ。
    >「今まで出してきたものを全部見てみろ、全部世界一になっているやないか」ということですよ。時には休むこともあってもいい。事業というのは絶対赤字を出したらいけません。3年かそこらはいいけど、それ以上赤字を蓄積したらだめです。
    >そうすると、来期は電動アクスル事業が黒字になるのでしょうか。
    >永守氏:来年は利益がちゃんと出ますよ。特にステランティスとの合弁事業が好調ですから。
    >来期には電動アクスルの生産量は中国より、ステランティスとの合弁の方が多くなるぐらいでしょうか。
    >永守氏:来年はステランティスとの合弁の方が多くなりそうです。7:3ぐらいの割合になるかもしれません。
    >今までは中国一色でしたが、24年以降は中国以外の日本車や米国車向け(の電動アクスル販売)が立ち上がってきます。そこは10%とか15%程度の健全な利益が出てきます。
    >日本車メーカーは系列の部品を使うことが多いです。
    >永守氏:最初は全部そうなっていくと思ったんです。ところが値段が下がらないし、高いですよね。EVはものすごい価格競争ですから、うちの装置を買って分解されています。日本車メーカーの方から見たら非常に安い価格だなと思われるでしょうね。
    >もうすでに日本車メーカーに電動アクスルを供給することは決まっているのでしょうか。
    >
    >永守氏:決まっています。
    >日本のEV向けは初めてですね。
    >永守氏:初めてですね。相手の会社名は言えません。ニデックという会社はそんな簡単にギブアップして、戦いに負ける会社じゃないんですよ。
    >しかし、中国のあの安売りはちょっと異常だと思いますね。そんなところに入ったらいけません。レッドオーシャンもいいところじゃないですか。
    >
    >問題はインバーターだ
    >量を増やしていく以外に、コストを下げていくためにどのような対策をしているのでしょうか。
    >永守氏:モーターに関しては、うちは世界で最大の数量を造っていますから安いですよ。はっきり言って圧勝ですね。だいたい20%から30%の利益を上げていますから。歯車も三菱重工業の子会社を買い、素晴らしい製品ができています。
    >問題はインバーターです。中国のインバーターは非常に安いので、それにモーターを付けて売ったら利益が上がるじゃないかと言っていますが、うちのエンジニアは「会長、それでは走っているうちに何が起こるか分かりません。ニデックのブランドが傷つきます」と言っています。
    >中国のインバーターを使っているのでしょうか。
    >永守氏:中国に売る場合、中国(のインバーター)はオーケーです。だけど、日本車向けは中国製インバーターはだめだと言われています。抵抗がありますよ。うちのエンジニアはプライドを持っていますから。
    >
    >中国・浙江省にあるニデックの電動アクスル工場
    >永守会長の長い経営者人生の中で様々な業界に挑戦してきましたが、自動車産業はどのように捉えていますか。
    >永守氏:車業界というのは何か変わった業界ですよね。系列取引はどんどん変わってきます。家電業界は全て系列取引でしたが、全部崩れてうちは家電業界のモーターに関しても8割から9割のシェアを持っています。昔は家電メーカーが自社でモーター会社を持っていましたが、僕がそれを買っていきました。