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(株)技研製作所【6289】の掲示板 2019/01/18〜2020/01/11

とっくにIR 示唆 増収増益
NY地下鉄の15カ月全面運休、州知事介入で突如回避へ  (グローバルViews)
ニューヨーク 西邨紘子
グローバルViews
コラム(国際・アジア)
北米
2019/2/7 3:00
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ニューヨーク市民20万人が利用する地下鉄「L線」の補修に伴う15カ月の長期運休が、4月の工事開始を目前に一転して回避の見通しとなった。1月、ニューヨーク州のクオモ知事が、独自に作成した工事の代替案をひっさげて突如介入。運休を避ける新案に切り替えを求めたためだ。補修計画は3年前に発表され、沿線では既に住民が転居を始めるなど影響が出ていた。トップダウンでの突然の方針転換に、市民は首をかしげている。利用者が多いブルックリン地区ベッドフォード・アベニュー駅周辺でも大がかりな補修工事の準備が進む
「新技術を使った画期的な解決策だ。市民に多大な影響を与えるシャットダウン(全面運休)を回避できる」。1月3日、新年早々に開いた記者会見で、L線工事の代替案を提示したクオモ州知事は胸をはった。NY州都市交通局(MTA)のフェルナンド・フェレ暫定局長も「『Lポカリプス』(アポカリプス=世界の終わり=をもじった言葉)は回避された」と知事に応じた。
L線は、ニューヨーク市中心のマンハッタン島と、川を挟んで東側のブルックリン地区をトンネルでつなぐ地下鉄線だ。近年、ブルックリン再開発に伴い利用者が急増した。
2012年、ハリケーン「サンディ」によりL線のトンネルが浸水。電気や通信ケーブルを埋め込んだ「ベンチウォール」と呼ばれるコンクリート部分が海水被害を受け、配線の取り換えのための大規模な補修工事が避けられない状況となっていた。
MTAが採用していた工事計画は、ベンチウォール全部を取り壊し、造り直すというものだった。トンネル内の空間が狭く、取り壊しは手作業。有害な粉じんが発生するため平日の運行スケジュールを維持できず、長期の全面運休が避けられない理由となっていた。
これに対してクオモ知事の新提案は、ベンチウォールは状態の悪い部分のみを取り壊すか炭素繊維強化プラスチックで補強したうえで、残りは温存。耐火材で保護したケーブル配線を壁掛け方式で新設する方法だ。欧州の地下鉄などに採用実績があるという。