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阪神内燃機工業(株)【6018】の掲示板 2023/11/08〜

二酸化炭素からの高効率メタノール合成に成功
カーボンニュートラル社会実現の鍵となる触媒反応

東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の多湖輝興教授らの研究チームは、ゼオライト粒子内部に銅ナノ粒子を固定化した触媒を開発し、二酸化炭素から高効率でメタノールを合成することに成功した。

メタノールは、内燃機関や燃料電池に直接利用できる燃料としてだけでなく、プラスチック原料となる有機化合物へ変換可能な化学物質として非常に有用である。そのため、カーボンニュートラルの観点から、二酸化炭素からメタノールへの変換を促進する触媒の開発が注目を集めている。二酸化炭素からのメタノール合成には、銅亜鉛系触媒が有効であることが知られているが、金属銅は熱凝集で大きな粒子となるため、二酸化炭素に対する反応活性が低いという問題があった。

本研究で多湖教授らは、ゼオライト[用語1](シリカ系多孔質材料)の粒子内部に銅ナノ粒子を固定化させた触媒(銅の粒子サイズは約2~3ナノメートル)を開発し、この触媒に亜鉛を添加することで、メタノール合成に有効な銅-亜鉛界面を形成させた。開発した触媒のメタノール生成速度は、銅の重さ基準で約1,250 mg-CH3OH・g-Cu-1・h-1以上であり、市販触媒の10倍以上の速度での高効率なメタノール合成に成功した。今回の成果は、二酸化炭素からのメタノール合成技術の実用化を加速させるものであり、カーボンニュートラル社会の実現に貢献することが期待される。
本研究成果は、東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の多湖輝興教授、同 科学技術創成研究院の横井俊之准教授、東京大学工学系研究科の脇原徹教授らによって行われ、4月1日付のChemical Engineering Journal に掲載された。

https://www.titech.ac.jp/news/2024/069198



内燃機関での実用化が我らの阪神ディーゼルの技術というわけ