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日本金属(株)【5491】の掲示板 2022/03/04〜2022/11/07

NEDOとISMA、難燃マグネ合金を新幹線試験車に初適用。「実用化へ大きく前進」
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4/5(火) 6:13
配信

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4日、新幹線試験車両の客室床板に難燃性マグネシウム合金を適用し、遮音性を維持しつつ23%の軽量化に成功したと発表した。走行する試験車両に適用したのは今回が初めてで、開発元の新構造材料技術研究組合(ISMA)は「難燃性マグネの実用化に大きく前進した」と話す。今後も同合金の用途開発を進め、高速鉄道車両への本格適用につなげたい考えだ。

 マグネシウムはアルミニウムよりも比重が30%以上小さく、製品の軽量化を実現する素材として注目が集まっているが、これまでは難燃性や耐食性、成形性などが低いことから大型構造物に適用される例がほとんどなかった。同合金はレアアースを含まずに低コスト化を実現しつつ、強度や延性、加工性、難燃性を改善した。これまでISMAは新幹線車両と同一サイズの断面を持つ高速鉄道車両の部分構体の試作、さらなる大型の部分構体の製作・長期間運用に対する耐久の実証などに成功している。
 新幹線車両の客室床板は主にアルミ合金が使用されているが、今回は難燃性マグネ合金を用いて、東日本旅客鉄道(JR東日本)の次世代新幹線試験車両「ALFA―X」に適用して性能試験を実施。1両当たり客室床全体で50キロの軽量化を実現しつつ、燃焼性や耐荷重、音響など五つの試験で十分な性能が出ることを確認した。
 ISMAによると、床板は27平方メートルで、マグネ合金製圧延在を鉄道車両に適用した例としては世界最大級のサイズ。同合金製客室床板の素形材製作は日本金属や三協立山、不二ライトメタルが担い、設計・作製・評価は川崎車両、加工・接合技術は総合車両製作所と木ノ本伸線、茨城県産業技術イノベーションセンター、合金開発は産業技術総合研究所(産総研)、長岡技術科学大学、接着技術は産総研が行った。