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JFEホールディングス(株)【5411】の掲示板 2020/04/04〜2020/06/24

【方向性変更】
ジェイ エフ イー ホールディングス 発行体格付: A [格付の方向性:安定的 → ネガティブ]
格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。
【格付理由】
新型コロナウイルスの感染拡大によりグローバルの鉄鋼需要が大きく落ち込んでいる。高炉の一時休 止による減産や固定費削減などに取り組むものの、当面、収支悪化が避けられそうにない。生産水準の 回復時期は見通し難く、債務償還年数など財務リスク評価の各指標が格付に見劣りする状態がしばらく 続く懸念が強まっている。以上の状況を踏まえて、格付の方向性をネガティブに変更した。
鉄鋼業界は2019年頃から原料高・鋼材安という厳しい状況下に置かれてきた。2020年4月以降、新型コ ロナウイルスの感染拡大で鋼材需要が急激に落ち込み、鋼材市況がもう一段悪化している。一足先に経 済活動を再開した中国では鉄鋼生産が回復し、原料価格の下値を支える一因となっている。中国沿岸部 やASEANでは製鉄所の新増設が進むなど、今後、能力過剰問題が再燃する懸念が強まっている。
JFEホールディングスは3月、東日本製鉄所京浜地区の上工程設備の休止を含む最適生産体制の構築策 を発表した。多額の減損計上を余儀なくされたが、ハイブリッドファイナンスの効果を含めて財務負担 余力があること、競争力のある製鉄所の最大活用が期待できることなどから、格付への影響は限定的と R&Iは判断した。しかし、その後の事業環境は当時の想定よりも厳しさを増している。
急激な需要減少に対応、高炉全8基中2基で一時休止や改修時期の前倒しなどを通じた生産調整に取り 組む。合理的な算定が困難なことから、2021年3月期の業績予想は非開示としているが、限界利益の大幅 な減少などが響き、2020年度上期は大きな赤字となる見込みだ。生産水準が本格的に回復する時期を見 通すのは難しい状況で、収支には当面強いストレスがかかる。
JFEは粗鋼生産量では世界8位だが、主力の西日本製鉄所は世界トップ水準の生産性を誇る。高度な技 術力を支えに有力企業を多く顧客に抱える点も強み。エンジニアリング事業や商社事業も比較的安定し て稼ぐ力がある。自己資本は1.6兆円超と厚みがあり、堅実な財務運営方針を採っている。需要産業の動 向のほか、主要顧客との価格交渉、コストおよび設備投資の低減策、資産圧縮などの取り組みを注視し ていく。
【格付対象】 発行者:ジェイ エフ イー ホールディングス(証券コード:5411)
2020年05月15日
名称
格付
格付の方向性
発行体格付
A
安定的 → ネガティブ

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株価下がってるだろ!