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日本カーボン(株)【5302】の掲示板 2018/05/03〜2018/06/08

>>165

 Liqid_motion さんが165で書かれている、「最先端の飛行機の一部が鉄ではなくカーボンで作られているという話は知っていましたが、日本カーボンがそのパイオニアだったとは知りませんでした・・・」はちょっと誤解されていますよ。

 飛行機の機体が造られている「カーボン」は「炭素繊維」で、1970年代に東レが開発し、スポーツ用品で使うゴルフ・シャフトやテニス・ラケットや釣り竿等に使われる他、自動車車体・舟や、鉄橋・橋脚・建物等の耐震補強にも使われています。航空機では当初は米軍の軍用機の機体に使われ、その後に民間航空機に使われる様になりました。この炭素繊維は確かに軽くて強度はあるものの所詮は「炭」ですから、空気中で高温になれば燃えてしまいます。

 これに対して日カのハイニカロンは「炭素と珪素」が結合したもので炭ではなくセラミックで全く別の物であり、1800℃に絶えます。鉄の融点が1350℃程度、他の金属でも1800℃に耐える金属はありません。この炭化珪素は戦前から発明されたものの、多くの世界的巨大企業が工業生産技術に挑んだものの何処も成功しなかったのを東北大と日カが協力して成功させ、しかも当初の耐熱性より更に高温に耐える技術を開発したものです。
 宇部興産も工業化には成功しているものの、この耐熱性アップの技術の差がGE・サフランに認められてJVが組まれた訳です。