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(株)寺岡製作所【4987】の掲示板 2019/02/01〜2023/11/15

和製ヘッジファンドの素顔 驚異の「勝率」の秘密は
駆ける投資家魂(1)

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2019/3/10 2:00 (2019/3/11 2:00更新)
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ヘッジファンド――。高度な取引手法を駆使し、どんな市場環境でもプラスの収益を目指す投資家だ。機関投資家や富裕層からお金を集めて運用する。堅い守秘義務があるため秘密のベールに包まれているイメージも漂う。どんな戦略で投資リターンを上げているのか。ある和製ヘッジファンドと、その経営者の素顔に迫った。
ttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO42022000U9A300C1000000/

*NCチャリチャリ銘柄」というのもある。NCは企業の手元資金から有利子負債を引いた「ネットキャッシュ」の意味。この銘柄がそう*

  • >>150


    ハヤテは昨年、シンガポールにずっと置いてきた本拠地を東京に移した。高いリターンを上げてきたが、運用額は200億円弱とまだ小さく、営業はかねての課題だ。今はファンドへの資金の出し手の約9割が海外勢だが、今後は日本の機関投資家を開拓する狙いがある。

    市場を活性化

    日本回帰にはもう一つの理由がある。「日本が世界の中でこれ以上地盤沈下していくことに耐えられなくなった」との思いだ。
    杉原は日本が競争力を失ったのは、投資家の責任も大きいと感じている。日本企業にリスクマネーを供給し、資本効率の改善を促しながら世界で戦える状態にする。その企業と投資家の対話を通じた協働こそが必要なのに、日本は年金基金も金融機関もリスクを取ってこなかった。「リスクマネーの幹を太くして、世界で戦えるような日本企業とウィンウィンの関係を築きたい」。杉原は語る。
    だが、ファンドを取り巻く足元の環境は良好とはいえない。昨年は米利上げを巡る危機モードが高まり、割安な中小型株が一斉に売られ、割高のものが上がるマネーの逆転現象が起きた。日本でも「有力なヘッジファンドのいくつかが閉鎖に追い込まれた」(みずほ証券の菊地正俊チーフ株式ストラテジスト)。
    ハヤテも昨年は投資損益が前年比でマイナスになった。過去13年でマイナスになったのは、07年と18年の2回しかない。企業調査が機能しにくい市場の現実に、「無力感に支配された」と杉原は打ち明ける。今年になっても、現金比率を高めにする非常時モードを続けている。
    無人化する自動取引が主流になる市場で、愚直な企業調査が機能しにくくなっている可能性もゼロではない。
    埋もれた日本企業を発掘し、成長のギアチェンジを促す。そんな理想を杉原はどこまで形にしていけるのか。日本の資本市場の活性化は、投資家の果敢な挑戦なくして実現はできない。