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富士フイルムホールディングス(株)【4901】の掲示板 〜2015/04/27

 NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は7日、バイオ3Dプリンターや細胞シート積層技術などの立体造形技術を用いて、iPS細胞などから骨や血管、心臓などの立体組織・臓器を製造する技術開発に着手することを明らかにした。事業期間は14年から5年間、総事業費は約25億円を予定している。

 再生医療の技術開発は、iPS細胞などの培養や分化誘導など再生医療に用いる細胞を効率良く調製するための技術開発が精力的に行われてきた。今回のプロジェクトでは、これらの細胞を用いて、バイオ3Dプリンターや細胞シート積層技術などによる立体組織・臓器を製造する新たな技術開発を目指す。

 採択されたテーマは、「高機能足場素材とバイオ3Dプリンターを用いた再生組織・臓器の製造技術の開発」「バイオ3Dプリンターで造形した小口径Scaffold free細胞人工血管の臨床開発」「革新的な三次元精密細胞配置法による立体造形と小口径血管を有するバイオハートの研究開発」「組織工学を用いたヒト心臓壁立体造形技術の開発」「細胞シート工学を基盤とした革新的立体臓器製造技術の開発」の5件。

 「高機能足場素材とバイオ3Dプリンターを用いた再生組織・臓器の製造技術の開発」では、東京大学や大阪大学のほか、富士フイルム<4901.T>やオリンパス<7733.T>とテルモ<4543.T>が出資するオリンパステルモバイオマテリアルなどが参加する。バイオ3Dプリンターを用いて細胞が住みつくための足場を構築、そこに細胞を注入することにより、骨、軟骨・半月板、膝関節、皮膚を作製することを目指す。これにより、生体内で組織の再生が可能となり、新たな再生医療品の実用化が期待される。