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(株)クリーク・アンド・リバー社【4763】の掲示板 2016/09/04〜2016/10/12

■中国でドラマ

 日本企業は主に日本製のアニメや漫画をアジアに輸出し、大きな成功を収めてきた。ただ風向きは変わりつつある。「急速に経済成長する新興国では、より身近な『自分たちのストーリー』が求められ始めた」。テレビ朝日・国際ビジネス開発部の岸本隆宏氏は話す。

 しかも日本のアニメ市場は成熟し、大人向け作品が増加。子どもの視聴者が主体である海外市場では受け入れられにくくなってきた。韓流ブームの攻勢も重なり、日本アニメの海外売上高(映像・版権)は14年に195億円とピークの05年の約6割に縮小した。政府が旗を振るクールジャパン政策に黄信号がともる。


 逆風のなか、コンテンツ各社の打開策の一つが、現地の文化や習慣などを反映した作品の発信だ。フィリピンの場合、アジア最古のプロバスケットリーグがあり、国民的スポーツとして愛好者も多い。テレビ朝日などはフィリピンでの放映後は、東南アジア周辺国での放送も検討する。
 共同制作は現地当局の規制に対応しやすい効果もある。クリーク・アンド・リバー社と中国の映像制作会社、北京派睿●(くさかんむりに来)斯文化伝媒(パララックス・メディア)は、日本で人気のホラー漫画家、伊藤潤二氏の作品を中国でドラマ化する。10月以降、60~80分のネットドラマを配信。来春からは24話の連続ドラマを配信するほか、映画化も進める。

 両社の狙いは中国当局による海外コンテンツの事前審査を通過しやすくすること。脚本はパララックスが担当し、当局との細かい交渉も行う。「例えば、中国では悪い人は死に、良い人が生き残らないと審査が通らない。当局と相談して脚本を何度も書き直した」(パララックスの余沛社長)。これにより日本の作品の輸出に比べ、審査時間の大幅な短縮を見込む。

  • >>606

    中国で日本の人気漫画のドラマ化と映画化ですか。
    >両社の狙いは中国当局による海外コンテンツの
    >事前審査を通過しやすくすること。
    これってVR事業のコンテンツ輸出にも繋がっていきそうな案件ですね。日経の記事では他にもベトナム企業との事業提携に関する記事が出ていました。中国やアジアの新興国は人口ボーナスもあり、新しい産業の成長余地が大きく、今後の事業戦略として重要視していく姿勢が見て取れますね。

    ◆在外ベトナム人、「故郷」で起業 米国流で勝負
    2016/9/17 1:00 日本経済新聞 電子版

    ベトナム最大の都市、ホーチミン市に本社を構える音楽コンテンツ管理・配信会社、ポップス・ワールドワイド。同社は米国生まれのエッシャー氏が両親の母国ベトナムに2007年に移住し、設立した。
    いまやベトナムの楽曲の9割の版権を保有する大手だ。動画共有サイト「ユーチューブ」などで世界に配信し、動画再生回数は月間12億回に達する。

    エッシャー氏は米国の弁護士資格を持ち、シリコンバレーで化粧品のインターネット通販会社を起業するなどの経験を積んだ。ネットによる音楽配信サービスはベトナムでも利用が広がるとみて移住し、起業。なじみが薄い版権ビジネスを理解してもらおうと「取引先や自社の従業員を粘り強く教育していった」。
    今年3月には米有料テレビ「ターナー」と提携し、ポップス社の子ども向けサイトに米国アニメ配信を始めた。動画投稿で収入を得る「ユーチューバー」を支援するクリーク・アンド・リバー社など日本勢とも提携、日米や東南アジアに事業を広げている。