ａｒｔｉｅｎｃｅ(株)【4634】の掲示板 〜2015/04/27

　東洋インキＳＣホールディングスの2015年３月期の連結営業利益は今期予想比15％増の230億円前後となる見通しだ。２期連続で営業最高益を更新する。中国で新規顧客を獲得し、スマートフォン（スマホ）のカラーフィルター向け材料の販売が伸びる。原材料価格の高騰に伴い価格転嫁を進め、利益率が改善することも寄与する。

　売上高は７％増の2900億円程度となるもよう。低価格帯のスマホ生産を拡大する中国を中心に、レジストインキや電磁波シールドフィルムを拡販。印刷効率を高める高感度のＵＶ（紫外線）インキも伸びる。東南アジアでの包装材向けインキの需要拡大も追い風になる。

　売上高営業利益率は約８％と今期予想比0.8ポイント程度上昇する見通し。ナフサなど原材料価格の上昇を受け、３月20日からインキや接着剤などの出荷価格を引き上げることを表明。新製品への置き換えを進めるほか、現地調達による原価抑制に取り組む。

　14年３月期の連結営業利益は前期比14％増の200億円と従来予想通りとなりそうだ。