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ペプチドリーム(株)【4587】の掲示板 2020/02/17〜2020/02/24

■先回りする投資家

ヘイズ氏は「ワクチンや治療薬の開発レースの決着が着くのは先の話だが、現状で新型コロナウイルス対策の競争に先んじているとみられる企業に賭ける投資家もいる」と話した。

3日の米株式市場では、ギリアド・サイエンシズが5%上昇し、66.36ドル(約7300円)をつけた。未承認の新薬候補物質「レムデシビル」の新型コロナウイルスに対する効果を見極める臨床試験で、国内外の諸機関と協力するという発表が材料視された。

ギリアドによると、レムデシビルは以前、やはりコロナウイルスの一種である中東呼吸器症候群(MERS)やSARSへの効果を調べる動物実験に使われたことがある。ギリアドの株価は先週いっぱい上昇が続き、7日は69ドル近くで引けた。

米リジェネロン・ファーマシューティカルズも、新型コロナウイルスの抗体治療薬を開発中で、米保健福祉省と協力関係にある。同社は6日、数カ月以内に臨床試験に入れるようにしたい考えを明らかにした。リジェネロンの株価は先週1週間で13%高となった。

こうした中、ワクチン開発に乗り出しているバイオテクノロジーのベンチャー企業も、成功の可能性が必ずしも高くないにも関わらず、株価が急騰している。仮にワクチンの効果が認められても、臨床試験に何カ月も要するため、その間にアウトブレイクが収束している可能性がある。

経口ワクチンのプラットフォームを用いたワクチン錠剤の開発計画を打ち出した米バクサートの株価は3日、1.60ドルへと28%上昇した。今年初めは36セント前後にすぎなかった。

米イノビオ・ファーマシューティカルズとモダーナはいずれも新型コロナウイルスのワクチンを作り出すため、ワクチン開発の官民組織「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」から資金援助を得た。

イノビオの株価は1月27日に5.32ドルの高値をつけ、年初来61%高となった。だがその後は下落に転じ、2月7日の終値は3.19ドルだった。モダーナの株価は1月27日に年初来16%高の22.74ドルまで上昇した後、2月3日にやや値を戻したものの、7日は23.24ドルで引けた。

米ノババックスは1月中旬に1週間の上げ幅が146%を記録した。SARS用とMERS用のワクチンが動物実験で効果を示したことが好感された。