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杏林製薬(株)【4569】の掲示板 2015/04/29〜2020/02/14

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ian***** 強く買いたい 2015年12月12日 18:22

続き。
Heptares社のStaR技術の素晴らしさは熱作用を利用して半熟状態のGPCRを作り、会社の近くにあるイギリスで過去30年間の間で最も費用を要したというシンクロトロン(物質の加圧装置)を利用し、弱いX線(通常のX線では構造が変化してしまう)でGPCRの立体構造を把握し、コンピューターに取り込み、完璧な画像を作成、その画像を元に適合しそうな低分子化合物を作用させレセプターにマッチする候補を選び、動物実験で効果があり更に副作用のない薬剤が発見される。その中でも痴呆に効果があるであろうとされるM1が間もなくphase1を終了し、おそらく来年にはphase2に進むであろう。その時はレーテイングは更に上がり目標株価は2万を超すと推測しています。
 さて、本題のFPR2にもどります。FPR2はGPCRの一種でFPR1は癌、FPR2は抗炎症、更にアルツハイマー病、パーキンソン病、脳炎など他の脳疾患など多数の疾患に関与していると研究は進んでいる。FPR3は今のところ不明らしい。今回のブリストルの最大の狙いは副作用のない抗炎症剤の開発ではないかと思われる。ステロイド剤は常に副作用が言われ、非ステロイド剤は胃腸の副作用を起こしやすい。副作用のない抗炎症剤、単純に言えば解熱鎮痛剤ができたら、人間にとって発熱の苦しみ、痛みの苦しみから解放されるだろう。FPR2は世界中で研究されている。その中で世界10位のブリストルに認められたという事は素晴らしい事だと思う。更に肥満予防の薬剤開発プログラムもあるという。これもGPCRである。先にも記したがGPCRは非常に不安定で研究しにくい相手であるが、今回の報道から推測するに、キョーリン製薬はHeptares社のStaR技術(これを超す技術は登場しないであろうと思います。Heptares社の研究者が来日した時の質疑応答で、科学の質が違いますからとさらっと言ってのけた姿を見て、13名のノーベル賞受賞者を輩出したMRCから独立した人間たちはそれこそ脳の質が違うと感じた程です)には及ばぬにしても高額な資金を約束され、世界の経済雑誌が記事にするような事をやってのけたのだから凄いことだと思います。多少時間は要するかもしれませんが良い薬が誕生する事を期待したいです。

  • >>149

    GPCRのアミノ酸配列の一部分に変異を入れて熱安定性を高くしていく。たくさん変異させて調べていくから泥臭い技術だよ。
    半熟状態のGPCRはイメージできません

    StaR® Technology

    Heptares StaR® (stabilised receptor) technology forms the backbone of its integrated SBDD platform for targeting GPCRs. A StaR® protein is a GPCR with a small number of point mutations that greatly improve its thermostability without disrupting its pharmacology. StaR® technology is transferrable across the GPCR superfamily and allows the selection of stable, functionally relevant, purified conformations of target GPCRs that retain their expected drug-binding characteristics. Whereas unstable wild-type proteins are intractable to structural studies, StaR® proteins allow structure determination and provide the launch pad for an SBDD approach to GPCR drug targets.