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武田薬品工業(株)【4502】の掲示板 〜2015/04/28

>>57878

◆2012/11/28 日経産業新聞 10ページ
・高脂血症薬、発売へ、武田、他の薬と併用可能、1日1回服用、医師の選択肢拡大。

武田薬品工業は2012年度中に、他の医療用医薬品と併用しやすく、1日1回の服用で効果を発揮する高脂血症治療薬を国内で発売する。同症の治療では「スタチン系」と呼ばれる薬を使うことが一般的。武田の新薬はスタチン系とは作用の仕組みが異なるため、患者がほかの薬と一緒に服用し、治療効果を高めることが可能。医療現場で医師の選択肢を増やすことができる。

新薬の製品名は「ロトリガ」。魚の油から精製した医療用医薬品で、高純度のイコサペント酸(EPA)エチルとドコサヘキサエン酸(DHA)エチルを含んでいる。国内で実施した臨床試験(治験)では中性脂肪を下げる効果を確認できた。

国内で高脂血症の治療に使うスタチン系の医薬品にはアステラス製薬の「リピトール」や第一三共の「メバロチン」などがある。同じ系列の医薬品が同時に処方されることは一般的になく、スタチン系で十分な治療効果を得られないと医師が判断した場合は、別の仕組みの薬を追加する。

スタチンと併用することが多いEPA系の既存の医薬品は1日に2〜3回服用するものが一般的。これに対してロトリガは1日1回の服用が基本で、患者が飲み忘れるリスクが低い。高脂血症など生活習慣病の薬は長期間飲む必要がある場合が多く、治療効果を十分に発揮するには患者が用量用法を守る「服薬コンプライアンス」が欠かせない。これを支援する。

厚生労働省の調査(10年時点)によれば国内では男性の33%、女性の34%が「血中コレステロールが高い」と指摘されたことがある。00年の段階では男性18%、女性24%だったため、全体的に悪化しつつある。高脂血症を放置すると脳梗塞や心筋梗塞などを起こすリスクが高まるとされ、治療の必要性が高い。

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  • >>58069

    ◆2012/12/14 日本経済新聞 朝刊 1ページ

    ・新薬候補、武田、東大に譲渡、開発成功ならロイヤルティー。

    武田薬品工業は東京大学にアルツハイマー型認知症の新薬候補を譲渡した。2013年3月をメドに東大の付属病院で臨床試験が始まり、新薬となった場合にロイヤルティー収入を受け取る。医薬品分野の産学連携は大学発の研究成果を企業が取得することが一般的だが、今回は製薬大手が大学に新薬候補を譲渡する新たな動きとなる。新薬開発の成功率を高めることが期待されそうだ。

    武田は研究開発費として国内最大となる年3100億円を投入しているが、がんや生活習慣病などの新薬開発に集中。この認知症の新薬候補の開発は凍結していた。同分野の研究に力を入れる東大に研究成果を譲渡することで合
    した。

    東大は高齢者を対象にして安全性を確かめる試験などを実施する。実用化の可能性が高いと判断すれば、他の製薬会社にライセンス供与し、企業主導の大規模な開発になる見通しだ。

    治療薬として販売できれば、武田は売上高に応じたロイヤルティーを受け取る。金額は非公表。製薬会社のロイヤルティー契約では一般的に、医薬品の売上高の数%から1割程度を得る場合が多いとされる。

    日本製薬工業協会などによれば、企業の研究所で作られた新薬候補が医薬品として発売できる確率は3万分の1とされる。多くの新薬候補は研究所で埋もれたままになりがちで、患者の利益につながらないとの見方もあった。大学に新薬候補を譲渡すれば、企業にとっては研究開発投資の一部を回収できる。武田は今後、他の大学から申し出があれば必要に応じて新薬候補の譲渡を検討する。

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